17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:買い一巡後は3万円手前でのこう着感の強い相場展開に
■フルサト・マルカHD、21/12業績予想 営業利益12.5億円
■前場の注目材料:オムロン (T:6645)京都・綾部工場の人手搬送ゼロに、自律移動ロボ活用
■買い一巡後は3万円手前でのこう着感の強い相場展開に
17日の日本株市場は、買い先行で始まるものの、次第にこう着感が強まりそうである。
16日の米国市場はNYダウが54ドル高だった。
11月小売売上高が予想を上回り、消費が景気回復を後押しするとの見方につながった。
また、住宅市場指数、10月製造業指数なども良好な内容だったことから、終日堅調な相場展開だった。
小売決算ではウォルマートは下落したものの、ホーム・デポが決算評価から5%超の上昇となってNYダウを押し上げる格好となっている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の29825円。
円相場は1ドル114円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い先行で始まることになろう。
米小売売上高や小売企業の決算発表も概ね良好なスタートを切ったことは買い安心感につながりそうである。
サプライチェーンの問題はあるものの、良好な小売決算を背景とした年末商戦への期待感が高まるようであれば、日本株市場への支援材料になるだろう。
もっとも、日経平均は足元でリバウンド基調を継続しているものの、出来高は膨れておらず、先物市場では連日で3万枚を下回る薄商いである。
積極的にポジションを取りに行く動きは限られており、短期的な売買が中心のようだ。
昨日は米中首脳会談のほかハンセン指数の上昇などを手掛かりとした買いの動きが見られたものの、その後は利食い優勢の展開だった。
週末に経済対策の発表を控えていることからショートは振りづらく、スタンスとしては押し目狙いとなろうが、日経平均の3万円回復を目前に積極的には仕掛けづらい需給状況と見られる。
物色の流れとしては決算発表が通過したこともあって手掛かり材料に欠けるため、政策に絡んだテーマ性のある銘柄などでの値幅取り狙い。
また、流動性の高い中小型株の一角などへは短期筋の資金が集中しやすいだろう。
もっとも、オーバーナイトのポジションは取りづらいことから、買い一巡後の需給調整には注意しておきたいところ。
■フルサト・マルカHD、21/12業績予想 営業利益12.5億円
フルサト・マルカHD (T:7128)は2021年12月期の業績予想を発表。
売上高735.0億円、営業利益12.5億円、経常利益18.0億円、当期純利益9.0億円を見込んでいます。
また、配当予想については未定から12.5円とした。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(29808.12、+31.32)
・NYダウは上昇(36142.22、+54.77)
・ナスダック総合指数は上昇(15973.86、+120.01)
・シカゴ日経先物は上昇(29825、大阪日中比+55)
・1ドル114.70-80円
・SOX指数は上昇(3859.40、+65.64)
・VIX指数は下落(16.37、-0.12)
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・オムロン (T:6645)京都・綾部工場の人手搬送ゼロに、自律移動ロボ活用
・三菱電機 (T:6503)中国でCFRP用レーザー加工機拡販、EV向け
・凸版印刷 (T:7911)川越工場を閉鎖、紙印刷縮小で構造改革
・スズキ (T:7269)相良工場の停止日追加、東南ア部品不足で
・三井物産 (T:8031)UAEでブルーアンモニアを生産
・三井物産 (T:8031)AI創薬の新会社設立、化合物組み合わせサービス
・丸紅 (T:8002)吉積HDと資本業務提携、企業のDX支援
・豊田合成 (T:7282)エアバッグ生地再利用、年内にアウトドア用品
・CKD (T:6407)タイでバルブ組み立て、部品加工から完成まで一貫
・極東開発 (T:7226)保線用鉄道車両を増産、新潟に新工場
・NTT (T:9432)“空から通信”注力、成層圏で電波伝搬実証
・NEC (T:6701)日本オラクルとクラウド協業強化、基幹システム移行・最適化
・東海カーボン (T:5301)中国カーボンブラック社売却
☆前場のイベントスケジュール
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