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注目銘柄ダイジェスト(前場):日本テレホン、総医研、富士通ゼなど

発行済 2022-01-27 12:09
更新済 2022-01-27 12:15
© Reuters.
SHOEI (T:7839):4285円(+165円)
大幅続伸。
前日に第1四半期決算を発表、営業利益は22億円で前年同期比53.9%増益、16億円程度の市場予想を上振れている。
欧米での販売数量増加が好業績の背景となっている。
経費計上の期ずれもあったようだが、通期計画66億円、前期比9.9%増に対する進捗率は33%程度に達しており、大幅な上振れ期待の高まりにつながっている。
株価は安値圏にあり、上振れ期待などは反映されていなかったとみられる。



日東電 (T:6988):8300円(-510円)
大幅安。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は355億円で前年同期比5.9%増益、350億円程度の市場予想に沿った水準で着地。
通期予想も従来の1260億円から1330億円、前期比41.8%増に上方修正、コンセンサスをやや上回る水準に。
決算内容はポジティブとの見方も多いが、10-12月期営業増益率は直近2四半期の7割増益から縮小しており、比較的株価が高値圏で推移していることからも、出尽くし感につながる形に。



富士通ゼ (T:6755):2277円(-198円)
大幅続落。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は0.4億円で前年同期比98.0%減益、20億円程度であった市場予想を下振れている。
前四半期からのずれ込み案件計上などで売上高は大幅増収となったものの、収益水準は想定ほど高まらなかった。
通期計画は190億円から150億円、前期比19.9%減と、一転2ケタ減益に下方修正。
物流費や部材コストの上昇などが下振れ要因とされている。



ファナック (T:6954):22835円(+670円)
大幅反発。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は460億円で前年同期比39.7%増益、NC装置やロボットの世界需要が引き続き好調で、前四半期419億円を上回る水準に。
原材料費や運送費の増加が収益を圧迫する形にはなっているが、想定以上の好調な需要を評価する動きが優勢となっているもよう。
通期営業利益は1775億円から1865億円、前期比65.8%増益に上方修正、市場コンセンサス並みの水準に引き上げている。



日本電産 (T:6594):9752円(-458円)
大幅続落。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は444億円で前年同期比4.1%減益となり、500億円程度の市場予想を下回る着地になっている。
通期予想は1900億円で前期比18.8%増を据え置き、年間配当計画は60円から65円に引き上げている。
原材料費の上昇が足元で利益を押し下げる要因となっているが、第4四半期には価格転嫁も進む見通しとされている。
株式市場の先行き懸念が拭えない中、あく抜け材料にはつながらず。



霞ヶ関キャピタル (T:3498):2525円(-13円)
朝高後、マイナス転換。
埼玉県久喜市の物流施設開発用地を開発SPCに買主の地位譲渡と決済を行い、案件が開発フェーズに移行したと発表している。
中期経営計画で発表した「霞ヶ関キャピタル2.0」の第1号案件。
また、鹿児島市のホテル開発用地を売却した。
いずれも取引価格や売却価格は非公表。
22年8月期業績予想に織り込み済みとしている。



総医研 (T:2385):302円(+34円)
大幅に続伸。
22年6月期第2四半期累計(21年7-12月)の営業利益を従来予想の2.50億円から5.84億円(前年同期実績6.19億円)に上方修正している。
化粧品事業でアリババ・グループの大規模イベント向けの出荷が堅調に推移し、中国市場向け商品の販売が伸長した。
通期予想は前期比23.6%減の7.00億円で据え置いたが、近く上方修正される可能性があるとの見方から買い優勢となっているようだ。



日本テレホン (T:9425):409円(+47円)
一時ストップ高。
ショーケース (T:3909)と資本業務提携契約を締結すると発表している。
ショーケースに日本テレホンの新株231万株を割り当てる。
同社の持株比率は40.23%となる。
調達資金の7.82億円は、在庫強化のための資金などに充てる。
また、ショーケースの技術を利用し、日本テレホンのオンライン買取サービス、買取プラットフォーム、AIを利用した自動査定・買取システムの構築・導入などで協業する。

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