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注目銘柄ダイジェスト(前場):DELTAーP、UTグループ、富士通など

発行済 2022-03-09 12:06
更新済 2022-03-09 12:15
© Reuters.
ミライアル (T:4238):1396円(+10円)
もみ合い。
前日に22年1月期の決算を発表、営業利益は19億円で前期比2.2倍となり、12月8日に公表した数値17億円を上振れる着地に。
一方、23年1月期見通しは算定困難として非開示だが、第1四半期のみ7.1億円、前年同期比2.2倍の見通しとしている。
前期第4四半期比でも6.8%増益の水準となる。
順調な業績拡大が確認される形だが、半導体関連として目先の好業績は想定線か、買い一巡後は出尽くし感が優勢の展開に。



スルガ銀 (T:8358):419円(+12円)
大幅反発。
ノジマとの資本業務提携解消を発表している。
両社は経営戦略を巡っての路線対立が発生、21年5月には提携解消に向けた交渉が始まっていた。
ノジマは同行株の4285万4107株、発行済み株式数の18.46%を保有しており、立会外取引による自社株買いで対応する。
自社株買いの上限は4400万株としている。
もともと売却への懸念はあったなか、1株当たりの価値向上につながる自社株買いでの対応をポジティブ視の動きに。



北日本紡績 (T:3409):137円(+6円)
急伸。
抗菌・抗ウイルス糸の上市を4月より実施すると発表している。
同製品の特長は、抗菌・抗ウイルス機能を有する薬剤を布にする前の糸に固着させることにあるとしている。
抗菌・抗ウイルス機能の経時劣化が起こり難く、薬剤が凝集することもなく風合いの改善も見込めるもよう。
期待される用途として、タオルや肌着類のほか、メディカルウェア、自動車用シート、インテリアファブリックス、寝具寝装品などとしている。



富士通 (T:6702):16150円(+990円)
大幅反発。
本体と国内グループ会社で募集した早期退職に過去最大規模の3031人が応募したと発表した。
これは国内従業員の約4%にあたる規模であるもよう。
退職金積み増しなどの費用を計上し、22年3月期営業利益は従来の2750億円から2100億円に下方修正している。
応募社員数は想定以上とみられ、23年3月期は300億円強の固定費削減効果につながるとみられている。



UTグループ (T:2146):2497円(-302円)
大幅続落で下落率トップ。
前日に業績予想の下方修正を発表、営業損益は従来予想の60億円から57億円、前期比20.4%減に引き下げ。
大手自動車メーカーにおける一部生産調整の影響が想定以上に長期化しているもよう。
組織再編関連費用の計上で純利益は34億円から24億円に下方修正。
これに伴い、未定としていた年間配当金は17.84円としており、前期の66円配からは大幅な減配となる形に。



DELTAーP (T:4598):1209円(-363円)
大幅に5日続落。
22年3月期の営業損益を従来予想の13.00億円の赤字から11.00億円の赤字(前期実績8.52億円の赤字)に上方修正している。
非小細胞肺がんを対象とする「DFP-14323」の独占的販売権を日本ケミファ (T:4539)に付与するライセンス契約を締結し、契約一時金2億円を得る。
マイルストン収入として総額最大43億円、上市後もロイヤルティを受け取る。
ただ、小幅の業績修正にとどまったことから失望売りを招いているようだ。



シノケンG (T:8909):955円(+31円)  960 +36
大幅に6日ぶり反発。
40万株(3.50億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。
発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.18%。
取得期間は9日から4月28日まで。
資本効率の向上及び経営環境に応じた機動的な資本政策を可能とすることが目的。
自社株買いが好感されていることに加え、前日までの続落で値頃感があることも買いにつながっているようだ。



ストリームM (T:4772):125円(-2円)
大幅に続伸。
残存する第14-16回新株予約権の全てを取得・消却したと発表している。
取得価格は1342万3100円で、取得・消却した新株予約権は17万2100個。
新株予約権の消却で将来の株式価値の希薄化懸念が払拭されたとの見方が広がっているほか、ストリームメディアコーポレーション株は2月24日に昨年来安値を記録した後は堅調に推移しており、先高期待も買いを後押ししているようだ。

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