40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

新興市場見通し:外部環境に不安抱えつつ指数に煮詰まり感も、IPO2社

発行済 2022-04-16 14:52
更新済 2022-04-16 15:00
© Reuters.
今週の新興市場では、日経平均が3週ぶりにやや上昇する一方、マザーズ指数は2週連続の下落となった。
4月12日の米3月消費者物価指数(CPI)発表を前にインフレへの警戒感から米長期金利が上昇すると、東京市場でもグロース(成長)株に売りが出た。
米CPI発表後はインフレのピークアウトに期待する声が出て、米金利低下とともにグロース株も買い直された。
しかしそれも続かず、米金融当局の要人によるタカ派的な発言などから米金利が再び大きく上昇し、グロース株は週末にかけて弱含んだ。
なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.4%であったのに対して、マザーズ指数は-3.4%、東証グロース市場指数は-3.3%だった。


個別では、メルカリ (TYO:4385)が週間で9.5%安、ビジョナル (TYO:4194)が同3.1%安、フリー (TYO:4478)が同4.4%安と、東証グロース市場の時価総額上位銘柄は全般軟調。
売買代金上位では、直近上場のセカンドサイトアナリティカ (TYO:5028)やギックス (TYO:9219)が利益確定売りに押されたほか、BASE (TYO:4477)なども下落した。
また、決算発表のラストワンマイル (TYO:9252)や識学 (TYO:7049)、グッドパッチ (TYO:7351)が大きく売られ、週間の東証グロース市場の下落率上位に顔を出した。
アスタリスク (TYO:6522)、WACUL (TYO:4173)、オキサイド (TYO:6521)なども決算を受けて売りがかさむ場面があった。
一方、JTOWER (TYO:4485)は同1.1%高とまずまず堅調で、業績上方修正や決算発表で貸会議室の需要回復が意識されたティーケーピー (TYO:3479)は同29.1%高と大きく上昇。
売買代金上位ではHENNGE (TYO:4475)やピアズ (TYO:7066)の上昇が目立った。
また、トライステージ (TYO:2178)はMBO(経営陣が参加する買収)価格にさや寄せする形となり、週間の東証グロース市場の上昇率トップとなった。
IPOでは、サークレイス (TYO:5029)が公開価格の約3.2倍となる初値を付け、昨年12月のラバブルマーケティンググループ (TYO:9254)以来の上昇率を記録した。


来週の新興市場では、一段と外部環境を睨み神経質な展開となることを想定しておきたい。
米CPI発表後の株式・債券相場のリバーサル(反転)は予想以上に短命で、インフレ懸念と金利上昇圧力の強さを感じざるを得ない。
米10年金利の3%到達や、名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利のプラス転換が視野に入りつつあり、原油価格が足元反騰してきていることなども気掛かり。
先行きへの期待と不安でもみ合うマザーズ指数だが、日足チャートでは煮詰まり感が出てきており、上下に大きく放れる可能性もありそうだ。


今週も東証グロース市場の売買代金は4月初めほど多くなく、時価総額の大きい主力株より値動きの軽い小型材料株に物色の矛先が向きやすい。
また、米金利上昇で高バリュエーション銘柄も上値が重くなってきた。
一方、これまでの株価調整で好決算には素直な反応が見られ、収益に回復感のあるTKPに注目。
ゴールデンウィークを前にアドベンチャー (TYO:6030)もしっかりした値動きだ。


IPO関連では、4月21日にフルハシEPOが東証スタンダード及び名証メインへ、ASNOVAが名証ネクストへそれぞれ新規上場する。
木質系廃材のリサイクル処理や木質リサイクルチップの販売等を手掛けるフルハシEPOはやや地味との見方がある一方、バイオマス発電向けの拡大期待が高いようだ。



最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます