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東京外為市場・午後3時=ドル107円後半、実需の売りで反落

発行済 2014-10-28 10:02
東京外為市場・午後3時=ドル107円後半、実需の売りで反落

[東京 27日 ロイター] -             ドル/円 JPY=    ユーロ/ドル EUR=  ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 107.92/94 1.2703/07 137.10/14   正午現在   107.91/93 1.2705/09 137.11/15       午前9時現在 108.17/19 1.2674/78 137.10/14   NY午後5時 108.15/17 1.2669/74 137.01/05

午後3時のドル/円は、先週末のニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅にドル 安/円高の107円後半。朝方の取引で実需筋の売りに押されて弱含んだあと、株高にも 関わらず、反発の手掛かりを見い出せなかった。 ユーロは、欧州銀行のストレステスト(健全性審査)への懸念が後退し、底堅く推移 した。

<実需のドル売りで上値重く>

ドルは朝方一時108.38円まで上昇したが、高値圏では「輸出企業のドル売りが 出て上値を抑えた」(金融機関)という。   日経平均は前営業日比で一時100円を超える上昇を見せたが、ドルは株高には反応 薄だった。 午後に入っても、目立ったフローは見られず、「(ドル/円が)中途半端な水準にあ るので、月末の割にはフローがあまり出てこない」(外銀)との声が聞かれた。 午後の取引では、実需のみならずインターバンクの取引も閑散で、相場はモメンタム に欠ける状況となった。

<ユーロ/ドル>

ユーロ/ドルは、いったん小安くなったものの、その後は1.27ドル前半でもみあ いとなった。 欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の民間銀行130行に実施したストレステストを めぐり「ドイツなど主要国の銀行に不合格の広がりが出かねないと懸念されたが、心配す るほどでもないとわかり、ショートポジションの巻き戻しが起きている」(邦銀)との見 方が出ていた。

ECBが26日に発表したストレステストでは、2013年末の時点で25行が不合 格となった。ただ、不合格行のうち12行は、今年に入り150億ユーロの増資を実施し ており「金融危機には発展しそうにないとして、リスクオフに対する過剰な警戒感は後退 している」(国内金融機関)という。 もっとも、「この先、ストレステスト自体が甘かったのではないかとの見方が出てく る恐れがないか、引き続き注意が必要だ」(同)との声もあった。

<FOMC>

市場の関心は28日から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC )に注がれている。 大半のエコノミストは、米連邦準備理事会(FRB)が今回のFOMCで、世界経済 の下振れが米国の景気回復を脅かす事態には対応するとの注釈をつけながらも、予定通り 量的緩和を打ち切ると予想している。 市場では、今回のFOMCで「あまりサプライズはないだろう」(外銀)との見方が 主流だ。

フォワードガイダンスについては、不要論を含めさまざまな意見があるが、バークレ イズは24日付の顧客向けのレポートで、声明文の「かなりの間(considerable time) 」および「労働資源の未活用が著しい(significant underutilization of labor resour ces)」という文言は維持されるとの見方を示した。   IG証券のマーケット・アナリスト、石川順一氏は、テクニカル面からドルの109 円手前にレジスタンスがあるとして「FOMCがハト派スタンス継続なら、ドル売りと円 売りが交錯し、上値が抑えられやすい」と指摘する。 同氏によれば、下方向では日足の一目均衡表の基準線がある107.65円前後が目 先のサポートとして意識されるといい、上方向は108.50円を抜けると10月15日 安値105.20円からのフィボナッチリトレースメント76.4%戻しの108.93 円がレジスタンスとして意識されそうだという。

   ユーロ/ドルは、あらためて欧米金融政策の違い、ECBによる追加緩和に絡んだ 思惑が台頭すれば下落する可能性が指摘されているが、こちらも「本格的に売られるのは 月が変わってからで、今は多少の上方向の戻りを意識していいのではないか」(国内金融 機関)との声が出ていた。

(森佳子) ((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM: yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))

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