今週の新興市場では、日経平均がほぼ横ばいとなる一方、マザーズ指数は大幅な下落を強いられた。
週間では3週連続の下落となり、日次でも週末まで7営業日続落した。
世界的なインフレ長期化や米金融引き締め加速を睨んだ動きが広がり、米金利上昇がグロース(成長株)色の強い新興株にとって逆風となった。
マザーズ指数は週初に25日移動平均線を割り込み、前回の当欄で懸念したとおりトレンド悪化が意識されたとみられる。
また、米動画配信大手ネットフリックスが決算を受けて株価急落したことなども新興IT株の先行き不安につながったようだ。
なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.0%であったのに対して、マザーズ指数は-8.2%、東証グロース市場指数は-7.9%だった。
個別では、東証グロース市場の時価総額トップであるメルカリ (TYO:4385)が週間で19.2%安と大幅に下落。
下落基調に歯止めがかからず、2020年4月以来の安値を付けている。
その他時価総額上位もビジョナル (TYO:4194)が同7.2%安、フリー (TYO:4478)が同9.2%安、JTOWER (TYO:4485)が同17.1%安と軒並み軟調。
売買代金上位では、直近上場のサークレイス (TYO:5029)やセカンドサイトアナリティカ (TYO:5028)、信用取引規制が実施されたHENNGE (TYO:4475)が2割超の大幅下落となった。
また、前期業績の下方修正を発表したビープラッツ (TYO:4381)などが週間の東証グロース市場の下落率上位に顔を出した。
一方、時価総額上位ではティーケーピー (TYO:3479)が同13.8%高。
新製品発売のセルソース (TYO:4880)、エンターテインメント事業子会社設立のBirdman (TYO:7063)も大きく上昇した。
また、「軟骨再生シート」に関する日本での特許査定を発表したセルシード (TYO:7776)が週間の東証グロース市場の上昇率トップとなった。
IPOでは2社が新規上場し、このうち東証スタンダード及び名証メインへ上場したフルハシEPO (TYO:9221)は公開価格比+52.0%という初値を付けた(東証)。
来週・再来週の新興市場では、投資家心理の更なる悪化に警戒せざるを得ないだろう。
4月22日の米株式相場は急落。
これまで「インフレは一時的」「経済は堅調」といった見方を支えに持ちこたえてきたが、米金融当局の要人が相次ぎインフレ対応を重視する姿勢を示し、0.75ptの大幅利上げ観測も広がってきたことで大きく崩れてしまった感がある。
日米の個人投資家のセンチメント悪化とハイグロース(高成長)銘柄の株価調整はやや先行していた印象だが、波乱相場への警戒やゴールデンウィークの休場で買い持ちを減らす動きが一段と広がりそうだ。
来週・再来週は、4月26日にマクアケ (TYO:4479)、27日にJストリーム (TYO:4308)、28日にメルカリなどが決算発表を予定している。
ハイグロース銘柄への逆風が強い現在の市場環境を考慮すると、マクアケ、メルカリとも売上成長より損益の改善度合いの方が株価に与える影響が大きいかもしれない。
IPO関連では、4月27日にストレージ王 (TYO:2997)とモイが、28日にクリアル (TYO:2998)とペットゴー (TYO:7140)がいずれも東証グロースへ新規上場する。
モイはライブ配信サービス「ツイキャス」で知られるが、ベンチャーキャピタル保有株がやや多い。
新興グロース株に厳しい環境ながらIPO銘柄への物色意欲は根強く、出足好調となるか注目したい。
なお、今週はトリプルアイズ(5月31日、グロース)の新規上場が発表されている。
週間では3週連続の下落となり、日次でも週末まで7営業日続落した。
世界的なインフレ長期化や米金融引き締め加速を睨んだ動きが広がり、米金利上昇がグロース(成長株)色の強い新興株にとって逆風となった。
マザーズ指数は週初に25日移動平均線を割り込み、前回の当欄で懸念したとおりトレンド悪化が意識されたとみられる。
また、米動画配信大手ネットフリックスが決算を受けて株価急落したことなども新興IT株の先行き不安につながったようだ。
なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.0%であったのに対して、マザーズ指数は-8.2%、東証グロース市場指数は-7.9%だった。
個別では、東証グロース市場の時価総額トップであるメルカリ (TYO:4385)が週間で19.2%安と大幅に下落。
下落基調に歯止めがかからず、2020年4月以来の安値を付けている。
その他時価総額上位もビジョナル (TYO:4194)が同7.2%安、フリー (TYO:4478)が同9.2%安、JTOWER (TYO:4485)が同17.1%安と軒並み軟調。
売買代金上位では、直近上場のサークレイス (TYO:5029)やセカンドサイトアナリティカ (TYO:5028)、信用取引規制が実施されたHENNGE (TYO:4475)が2割超の大幅下落となった。
また、前期業績の下方修正を発表したビープラッツ (TYO:4381)などが週間の東証グロース市場の下落率上位に顔を出した。
一方、時価総額上位ではティーケーピー (TYO:3479)が同13.8%高。
新製品発売のセルソース (TYO:4880)、エンターテインメント事業子会社設立のBirdman (TYO:7063)も大きく上昇した。
また、「軟骨再生シート」に関する日本での特許査定を発表したセルシード (TYO:7776)が週間の東証グロース市場の上昇率トップとなった。
IPOでは2社が新規上場し、このうち東証スタンダード及び名証メインへ上場したフルハシEPO (TYO:9221)は公開価格比+52.0%という初値を付けた(東証)。
来週・再来週の新興市場では、投資家心理の更なる悪化に警戒せざるを得ないだろう。
4月22日の米株式相場は急落。
これまで「インフレは一時的」「経済は堅調」といった見方を支えに持ちこたえてきたが、米金融当局の要人が相次ぎインフレ対応を重視する姿勢を示し、0.75ptの大幅利上げ観測も広がってきたことで大きく崩れてしまった感がある。
日米の個人投資家のセンチメント悪化とハイグロース(高成長)銘柄の株価調整はやや先行していた印象だが、波乱相場への警戒やゴールデンウィークの休場で買い持ちを減らす動きが一段と広がりそうだ。
来週・再来週は、4月26日にマクアケ (TYO:4479)、27日にJストリーム (TYO:4308)、28日にメルカリなどが決算発表を予定している。
ハイグロース銘柄への逆風が強い現在の市場環境を考慮すると、マクアケ、メルカリとも売上成長より損益の改善度合いの方が株価に与える影響が大きいかもしれない。
IPO関連では、4月27日にストレージ王 (TYO:2997)とモイが、28日にクリアル (TYO:2998)とペットゴー (TYO:7140)がいずれも東証グロースへ新規上場する。
モイはライブ配信サービス「ツイキャス」で知られるが、ベンチャーキャピタル保有株がやや多い。
新興グロース株に厳しい環境ながらIPO銘柄への物色意欲は根強く、出足好調となるか注目したい。
なお、今週はトリプルアイズ(5月31日、グロース)の新規上場が発表されている。