[東京 25日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 117.85/87 1.2425/29 146.44/48 正午現在 118.01/03 1.2421/25 146.59/63 午前9時現在 118.45/47 1.2432/36 147.27/31 NY午後5時 118.26/28 1.2440/42 147.11/15
午後3時のドル/円 JPY=EBS は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル 安/円高の117円後半だった。朝方、株高に乗じて118円半ばまで上値を伸ばしたが 、高値では月末の実需のフローに押され、新たなドルロングを仕込んだ海外投機筋も投げ 売りに回った。午後は米感謝祭の休日を控えて取引が薄くなり方向感を欠いた。
朝方、一部の海外投機筋は株価先物とドルを同時に買い仕掛けたもようで、株先が前 週末から窓をあけて高寄りする直前に、ドルは午前の高値118.59円を付けた。日経 平均も寄り付きで132円高となった。
この日は月末応当日に当たり「手当てが遅れていた一部実需の(ドル売り)フローが 出ていた」(邦銀)という。これらが投機筋のドル買いを圧倒したため、ドルはだらだら と下落。「ロングで挑んだ投機筋もしまいには投げていた」(外銀)という。ドルは一時 117.78円まで下落した。
その後、ドルは午後3時かけて117円後半を中心にもみあった。「下値は堅そうだ が、上値も重い」(邦銀)とされ、海外時間に米国で7─9月期国内総生産(GDP)改 定値や11月のCB消費者信頼感指数などの発表が予定されているが「明確な方向感は出 ないだろう」(同)との見方が出ている。
<日銀決定会合要旨>
朝方、日銀は追加緩和を決めた10月31日の決定会合の議事要旨を公表した。追加 緩和を提案したのは黒田東彦総裁で、何人かの委員は追加緩和による効果がコストや副作 用に見合わないと発言していた。
また、何人かの委員は、追加緩和は量的質的金融緩和(QQE)導入時と比べ、期待 を変化させる効果が限定的であることを指摘し、国債市場の流動性を著しく損ない、財政 ファイナンスとみなされるリスクがより高くなると警鐘を鳴らした。
黒田総裁は25日、名古屋市内で記者会見し、2%の物価安定目標達成へは道半ばで あり、引き続きQQEを着実に実施し、早期に目標を達成する必要があるとの認識を示し た。 総裁は、物価の安定的な上昇には賃金の安定的な上昇が必要だと指摘した上で、企 業収益・雇用情勢の改善で、十分な賃上げが行われることに期待感を表明した。
いずれも為替市場の反応は限定的だった。
<ユーロ/円>
ユーロ/円は朝方、ドル/円に同調して上昇し、高値147.38円をつけたが、そ の後は、ドル/円の下落に合わせて146.47円まで急反落した。
ユーロ/円は20日、149.12円まで上昇し、2008年10月以来の高値を付 けた。「(日欧)金利差がネガティブなことを考えれば、149円台はさすがに行き過ぎ だろう。足元では、前週末の円独歩安から、弱さが分散された形に変化しており、ユーロ も円も共に弱い通貨になっている」とFPG証券の代表取締役、深谷幸司氏は言う。
欧州ではなお、景気低迷リスク、低インフレリスクが根強く、ここにきてさらに追加 緩和観測、量的緩和の導入期待が強まっている。
(杉山健太郎) ((※ kentaro.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1115; Reuters Messaging: kentaro.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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