[ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日に発表した5月の製造業景気指数は56.1と、4月の55.4から上昇した。市場予想は54.5だった。モノの需要は引き続き力強く、景気後退(リセッション)が迫っているとの懸念をさらに和らげる可能性がある。雇用指数は9カ月ぶりに下げた。
指数は50が景気拡大・縮小の節目。50を超える数値は、米経済の約12%を占める製造業の拡大を示している。
先行指標となる製造業の新規受注指数は5月に55.1と、4月の53.5から上昇した。
供給業者の納入を示す指数は65.7と、4月の67.2から低下した。50を上回ると納入の遅れを意味する。
受注残を示す指数は58.7と、4月の56.0から上昇した。
仕入れ価格指数は82.2と、4月の84.6から低下し、インフレがおそらくピークを越えたたとの見方を支援した。
一方、雇用指数は49.6と、4月の50.9から下げた。前月から低下したのも、50を割り込んだのも昨年8月以来。製造業は労働者の確保に苦労している。3月末時点の求人件数は集計開始後で最高を記録しており、雇用指数の低下は労働者不足が原因とみられる。