［東京 ９日 ロイター］ - 日経平均 .N225 終値 17197.73 +30.63 寄り付き 17318.74 安値／高値 17129.53─17342.65
ＴＯＰＩＸ .TOPX 終値 1380.58 +2.91 寄り付き 1386.72 安値／高値 1375.02─1387.24
東証出来高(万株) 250320 東証売買代金(億円) 24385.42
東京株式市場で日経平均は３日続伸した。米株高を背景に朝方は買いが先行したが、次第 に利益確定売りが強まり、上げ幅を縮小。良好な業績を材料に前場は堅調だったファース トリテイリング 9983.T が後場に入り伸び悩んだことも、指数の上値を押さえた。米雇用 統計の発表を控える３連休前で、見送りムードも強かった。
前日の米株市場でダウ .DJI が３２０ドルを超す上昇となったことを背景に市場心理 が好転し、日経平均は寄り付きで１万７３００円台を回復。上げ幅は一時１７５円となっ た。２０１４年９─１１月期の大幅増益を発表したファーストリテが朝方に４％を超す上 昇を見せたほか、自動車や電機など主力輸出株が買われ、堅調なスタートとなった。
ただ週末要因もあり、買い一巡後はポジション調整の売りなどで上げ幅を縮小。後場 には指数が下げに転じる場面もあった。「すでに成長期待を織り込んでいたファーストリ テが利食い売りに押されたうえ、米雇用統計を確認するまではリスクをとりづらい」（松 井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏）という。
構成銘柄の寄り値で決定されるオプションＳＱ（特別清算指数）算出値も上値めどと して意識された。大阪取引所によると、１月限日経平均オプションの最終決済に関わる日 経平均のＳＱ（特別清算指数）値は１万７３４１円８８銭となった。ＳＱ算出に絡む売買 は市場推計で２４００億円程度だった。
個別銘柄では、ネクステージ 3186.T がストップ高。９日、２０１５年１１月期の大 幅増益見通しと上限２０万株の自社株買いを発表し、材料視された。ゴールドマン・サッ クス証券が出した「２０１５年に注目する１０の構造テーマ」と題するリポートの中で取 り上げられたＮＴＴ都市開発 8933.T も堅調に推移した。
東証１部騰落数は、値上がり７２８銘柄に対し、値下がりが９８６銘柄、変わらずが １４５銘柄だった。
(杉山容俊) ((※ hirotoshi.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1085; Reuters Messaging: hirotoshi.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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