[ロンドン 28日 ロイター] - ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスは28日、米国防総省など西側の国防本部や北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(サミット)の会場などの衛星写真と緯度・経度を公表した。
また、西側の衛星運用会社はロシアの敵であるウクライナのためだけに働いていると非難した。
米国防総省を顧客に持つ衛星情報会社マクサーは、2月の侵攻開始前からウクライナとロシア上空で撮影した画像を何度か公開している。
ロスコスモスのトップ、ドミトリー・ロゴジン氏はマドリードで開かれるNATOサミットについて「西側諸国はロシアを最悪の敵と宣言するだろう」とSNS(交流サイト)に投稿。
「ロスコスモスはサミット会場とウクライナの民族主義者を支援する『意思決定センター』の衛星写真を公表する」と書き込んだ。
投稿にはマドリードのサミット会場に加え、米国防総省ビル、ホワイトハウス、英政府庁舎、独首相府と議事堂、NATO本部、仏大統領官邸などの衛星写真が含まれている。
ロゴジン氏は「念のため」としてこれらの建物の「座標も公表する」と投稿した。
緯度と経度で示される座標は自由に入手できる。