[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の135円前半で取引されている。海外市場でドルが売られた流れを継いで、東京市場では円が一段高。短期筋のドル売り/円買いが活発化したという。
海外市場で下落したドルは、朝方の136円半ばから続落。「136円台を割り込んだことで、これまでドルを買い込んだ向きが損失確定のドル売りを迫られた」(外銀)といい、7月6日以来3週間ぶり安値となる135.10円まで一気に下落した。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、ドル買い/円売りを後押しする材料も特段見当たらず「海外勢を中心にいったんポジション調整の売りが出たようだ」(クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏)という。
対ドルで円買いが勢いづいたことで、円高は他通貨にも波及。6月小売売上高が予想を下回った豪ドルは95円半ばから94円半ばへ売られ、ユーロも139円前半から137円後半まで下落した。
ユーロはその後、138円前半へ小幅反発。日本時間午後1時半に発表されたドイツ最大州ノルトライン・ウェストファーレン州の7月消費者物価指数(CPI)は、前月比プラス1.1%と前月のマイナス0.1%を大きく上回った。前年比ではプラス7.8%だった。
きょうはドイツで全国CPIも発表される。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 135.35/37 1.0219/23 138.34/38
午前9時現在 136.10/12 1.0203/07 138.90/94
NY午後5時 136.55/58 1.0202/06 139.25/29