[上海 28日 ロイター] - 中国はグリーンボンド(環境債)の規則を発表し、国内の発行体向けに統一した基準を設ける方針。証券時報が28日に報じた。
中国は温暖化ガスの排出量を2030年までにピークアウトさせ、60年までに排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)にすることを目指しており、同国のグリーンボンド市場も世界最大級に成長すると予想される。
報道によると、各種グリーン債に新しい規則を適用する。主に国有企業が発行する債券は対象外になる見込み。
中国国際金融(CICC)によると、現在、規制当局はグリーンボンドに異なる定義付けをし、資金の使途や開示要件などの基準も異なる。国内グリーンボンドの一部は国際基準に準拠しておらず、海外投資家に認知されていない。
同紙によると、2022年上半期のグリーンボンド・資産担保証券の発行は4006億元(594億ドル)で前年同期比64%増加。発行残高は1兆4200億元(2106億ドル)となった。