[9日 ロイター] - 米大リーグ(MLB)は9日、2023年から投球間の時間制限など3つの新ルールを導入することを発表した。
導入されるのは、試合時間短縮のため投球間に時間制限を設ける「ピッチクロック」、極端な守備シフトの制限、ベースの拡大化。
この新ルールにより、投手は走者なしの場面では15秒以内、走者ありでは20秒以内の投球が求められ、違反すれば1ボールが追加される。また、けん制球も3度目までにアウトにしなければ失敗となり、走者は自動的に進塁となる。一方で、打者も残り8秒までにボックスで準備を整えなければ1ストライクが加算される。
守備シフトでは、内野手を4人(二塁ベースを挟んで2人ずつ)配置することが義務付けられ、外野4人などの極端なシフトは不可能に。また、内野手が左右を入れ替えることも禁止され、最も守備力が高い選手を打球が飛ぶ可能性の高い位置に一時的に置くことができなくなった。
ベースのサイズは、ホームプレートを除き、従来の15インチ(約38センチ)四方から18インチ(約46センチ)四方に拡大。盗塁成功率を高めるだけでなく、接触プレーでの故障を減らす効果も見込まれている。