[ワシントン 12日 ロイター] - 米軍当局者は12日、ロシア軍が制圧していたウクライナ東部ハリコフ付近からほぼ撤退し、兵士の多くが国境を越えてロシアに戻ったと明らかにした。
米国はロシア軍が撤退に伴い装備を放棄しているという報告を受けており、「ロシアの指揮統制の乱れを示している可能性がある」という。
ウクライナ軍は南部と東部で反転攻勢を強めており、同国軍当局によると、過去1日で20以上の町や村を奪還。南部ドネツク州ではバフムトとマイオルスクの重要地域でロシアの進軍を阻止したという。
米軍当局者は南部と東部でのウクライナ軍の前進について「彼らが懸命に戦っているのは明らかだ」と述べ、前向きながら慎重な見方を示した。
また、バフムトについてはロシア軍が依然として戦力を集中させているとの認識を示し、「かなりの砲撃と空爆が続いている」と語った。
ロシアに戻った兵士の数には言及しなかったが、大幅な撤退と説明。「ハリコフ近郊ではロシア軍が制圧していた地域のほとんどをウクライナ軍が奪還し、ロシア軍は北と東に撤退したとわれわれは評価している。これらの部隊の多くは、国境を越えてロシアに移動した」と述べた。
*動画を付けて再送します。