27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:FRBが利上げペースを緩めるとの見方から、押し目狙いのスタンス
■キヤノン、 3Q営業利益 24.0%増 2560億円
■前場の注目材料:アイダ、高速精密プレスシステム一括提供、EVモーターコア向け
■FRBが利上げペースを緩めるとの見方から、押し目狙いのスタンス
27日の日本株市場は、売り優勢ながらも下値の堅さは意識されやすい相場展開が見込まれよう。
26日の米国市場ではNYダウが2ドル高だった。
9月の卸売在庫の伸びの鈍化や新築住宅販売件数の減少を受け景気減速を懸念した流れから売り先行で始まった。
その後、カナダ銀行(中央銀行)が予想外の利上げペースを縮小したことから、米連邦準備理事会(FRB)も利上げペースを緩めるとの期待が高まり長期金利が低下すると、NYダウは一時300ドルを超える上昇を見せた。
ただし、アルファベットやマイクロソフトの決算を嫌気した売りのほか、大型テック株が総じて軟調ななか売りが広がる格好となり、NYダウは小幅な上昇にとどまり、ナスダックは大幅に下落した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の27380円。
円相場は1ドル146円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや売り先行で始まろう。
アルファベットの下落などは前日の時点で織り込まれているものの、メタプラットフォームズが弱気な見通しが嫌気されて時間外で20%近く急落しており、これが重荷になりそうだ。
米国では足元の決算で、予想ほど悪くないといった見方から買われる動きを見せていたが、期待されていた大型テック株の決算後の急落が相次ぐなか、手掛けづらくさせそうである。
もっとも、VIX指数は27.28に低下しており、ほぼ1か月ぶりの水準まで下げてきている。
決算への警戒はあるものの、FRBが利上げペースを緩めるとの見方から、全体としてはリスク選好に向かわせそうである。
軟調な地合いながらもショートは仕掛けづらく、一方でリバランスに伴う買い戻しの動きは意識されてくるだろう。
また、日経225先物はナイトセッションで一時27370円まで下げる場面も見られたが、同水準に位置している75日線が支持線として機能していた。
同線がサポートに変わるなか、短期的に売られる局面においては押し目狙いのスタンスで対応したいところだ。
物色としては、主力ハイテク株は手掛けづらくさせるだろうが、インデックスに絡んだ商いが主導するなか、決算を手掛かりとした個別物色になりそうだ。
昨日の決算及び業績修正では、日ギア (TYO:6356)、NTTDIM (TYO:3850)、カプコン (TYO:9697)、日立建機 (TYO:6305)、オムロン (TYO:6645)、フィンテック (TYO:8789)、シモジマ (TYO:7482)、日新薬 (TYO:4516)などが注目される。
■キヤノン、 3Q営業利益 24.0%増 2560億円
キヤノン (TYO:7751)が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比12.4%増の2兆8742.39億円、営業利益は同24.0%増の2560.55億円だった。
部品不足が続いて100%生産できていない状態。
ただし、販売価格への転嫁が進んでいる。
通期については、カメラや半導体露光装置などの需要が底堅く推移するとして売上高を上方修正した一方、純利益は有価証券評価損などが響くとして下方修正。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27431.84、+181.56)
・NYダウは上昇(31839.11、+2.37)
・VIX指数は低下(27.28、-1.18)
・米原油先物は上昇(87.91、+2.59)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・アイダ (TYO:6118)高速精密プレスシステム一括提供、EVモーターコア向け
・クボタ (TYO:6326)840億円投じた新開発拠点公開、農機電動化など加速
・住友重 (TYO:6302)愛媛・西条にイオン注入装置の新工場、生産能力2倍
・IHI (TYO:7013)JERAとマレーシアでアンモニア混焼検討、愛知・碧南の成果転用
・キヤノン (TYO:7751)工場国内回帰、中国・東南アジア生産見直し
・NTTデータ (TYO:9613)メキシコのUmvel買収、アプリ開発・ニアショア拡充
・サンワテクノス (TYO:8137)中国武漢・常州に拠点新設、地域ニーズ取り込み
・コーセー (TYO:4922)化粧品キャップ向け廃リサイクル素材外販、第1弾に吉田コスメが12月
・王子HD (TYO:3861)ヒトiPS向け培養基材発売
・レンゴー (TYO:3941)兵庫・尼崎でバイオマス焼却設備を竣工
・日本触媒 (TYO:4114)中分子薬の海外営業強化、30年売上高100億円へ
・第一工業製薬 (TYO:4461)LiB負極用ポリイミド接着剤を開発、劣化防ぎ安定動作実現
・旭化成 (TYO:3407)バイオ原料でPPE生産、シンガポール子会社が国際認証取得
☆前場のイベントスケジュール
・10:30 中・9月工業企業利益 <ST>
■株式見通し:FRBが利上げペースを緩めるとの見方から、押し目狙いのスタンス
■キヤノン、 3Q営業利益 24.0%増 2560億円
■前場の注目材料:アイダ、高速精密プレスシステム一括提供、EVモーターコア向け
■FRBが利上げペースを緩めるとの見方から、押し目狙いのスタンス
27日の日本株市場は、売り優勢ながらも下値の堅さは意識されやすい相場展開が見込まれよう。
26日の米国市場ではNYダウが2ドル高だった。
9月の卸売在庫の伸びの鈍化や新築住宅販売件数の減少を受け景気減速を懸念した流れから売り先行で始まった。
その後、カナダ銀行(中央銀行)が予想外の利上げペースを縮小したことから、米連邦準備理事会(FRB)も利上げペースを緩めるとの期待が高まり長期金利が低下すると、NYダウは一時300ドルを超える上昇を見せた。
ただし、アルファベットやマイクロソフトの決算を嫌気した売りのほか、大型テック株が総じて軟調ななか売りが広がる格好となり、NYダウは小幅な上昇にとどまり、ナスダックは大幅に下落した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の27380円。
円相場は1ドル146円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや売り先行で始まろう。
アルファベットの下落などは前日の時点で織り込まれているものの、メタプラットフォームズが弱気な見通しが嫌気されて時間外で20%近く急落しており、これが重荷になりそうだ。
米国では足元の決算で、予想ほど悪くないといった見方から買われる動きを見せていたが、期待されていた大型テック株の決算後の急落が相次ぐなか、手掛けづらくさせそうである。
もっとも、VIX指数は27.28に低下しており、ほぼ1か月ぶりの水準まで下げてきている。
決算への警戒はあるものの、FRBが利上げペースを緩めるとの見方から、全体としてはリスク選好に向かわせそうである。
軟調な地合いながらもショートは仕掛けづらく、一方でリバランスに伴う買い戻しの動きは意識されてくるだろう。
また、日経225先物はナイトセッションで一時27370円まで下げる場面も見られたが、同水準に位置している75日線が支持線として機能していた。
同線がサポートに変わるなか、短期的に売られる局面においては押し目狙いのスタンスで対応したいところだ。
物色としては、主力ハイテク株は手掛けづらくさせるだろうが、インデックスに絡んだ商いが主導するなか、決算を手掛かりとした個別物色になりそうだ。
昨日の決算及び業績修正では、日ギア (TYO:6356)、NTTDIM (TYO:3850)、カプコン (TYO:9697)、日立建機 (TYO:6305)、オムロン (TYO:6645)、フィンテック (TYO:8789)、シモジマ (TYO:7482)、日新薬 (TYO:4516)などが注目される。
■キヤノン、 3Q営業利益 24.0%増 2560億円
キヤノン (TYO:7751)が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比12.4%増の2兆8742.39億円、営業利益は同24.0%増の2560.55億円だった。
部品不足が続いて100%生産できていない状態。
ただし、販売価格への転嫁が進んでいる。
通期については、カメラや半導体露光装置などの需要が底堅く推移するとして売上高を上方修正した一方、純利益は有価証券評価損などが響くとして下方修正。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27431.84、+181.56)
・NYダウは上昇(31839.11、+2.37)
・VIX指数は低下(27.28、-1.18)
・米原油先物は上昇(87.91、+2.59)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・アイダ (TYO:6118)高速精密プレスシステム一括提供、EVモーターコア向け
・クボタ (TYO:6326)840億円投じた新開発拠点公開、農機電動化など加速
・住友重 (TYO:6302)愛媛・西条にイオン注入装置の新工場、生産能力2倍
・IHI (TYO:7013)JERAとマレーシアでアンモニア混焼検討、愛知・碧南の成果転用
・キヤノン (TYO:7751)工場国内回帰、中国・東南アジア生産見直し
・NTTデータ (TYO:9613)メキシコのUmvel買収、アプリ開発・ニアショア拡充
・サンワテクノス (TYO:8137)中国武漢・常州に拠点新設、地域ニーズ取り込み
・コーセー (TYO:4922)化粧品キャップ向け廃リサイクル素材外販、第1弾に吉田コスメが12月
・王子HD (TYO:3861)ヒトiPS向け培養基材発売
・レンゴー (TYO:3941)兵庫・尼崎でバイオマス焼却設備を竣工
・日本触媒 (TYO:4114)中分子薬の海外営業強化、30年売上高100億円へ
・第一工業製薬 (TYO:4461)LiB負極用ポリイミド接着剤を開発、劣化防ぎ安定動作実現
・旭化成 (TYO:3407)バイオ原料でPPE生産、シンガポール子会社が国際認証取得
☆前場のイベントスケジュール
・10:30 中・9月工業企業利益 <ST>