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注目銘柄ダイジェスト(前場):カヤック、日電波、アルファクスなど

発行済 2022-11-30 12:01
更新済 2022-11-30 12:15
© Reuters.
日本金属 (TYO:5491):1008円(+61円)
大幅反発。
10月12日以来の株価4ケタ回復。
グレーチング部材製品であるIバー「リプルス」が食品工場や精密機器製造工場に採用されたと発表している。
強度・軽量化のニーズに加え、ステンレスの清潔感・耐久性・メンテナンス性及び高い耐すべり性が評価されているもよう。
独自製品である、異形圧延によるランダムな模様付けを施した意匠性を有する冷間異形鋼は、今回の採用によって生産量が倍増する形になっているようだ。



日電波 (TYO:6779):1699円(+114円)
大幅反発。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」を継続で、目標株価を2400円から2900円にまで引き上げている。
業績予想を上方修正、23年3月期営業利益は65億円から82億円、前期比58.3%増に引き上げ、会社計画を上回るとみているもよう。
24年3月期以降も2ケタの利益成長を予想している。
構造改革効果によるポートフォリオの良化、円安効果、車載分野における顧客の生産回復などを背景に。



IHI (TYO:7013):3675円(+145円)
大幅続伸。
SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を6200円から6600円に引き上げ。
セクター内でのトップピックと評価。
CF34やGEnxなどの主要エンジンはコロナ前に比べエンジンストックがグローバルで増加しているほか、PW1100Gエンジン向けスペアパーツ事業の採算改善、利益成長も航空エンジン事業の業績をけん引するとみている。
ライフサイクル事業の拡大とあわせ、過去最高益更新基調が継続すると評価。



菱洋エレク (TYO:8068):2365円(-39円)
反落。
前日に第3四半期の決算を発表、営業利益は36.8億円で前年同期比2.4倍の水準となり、通期予想は従来の36億円から42億円、前期比86.0%増に上方修正している。
半導体関連の需要が想定していたほど落ちこまず、大口ビジネスの終息時期も後ろ倒しになっているもよう。
上半期決算時に続いての上方修正となる形に。
ただ、上半期実績が25.1億円であったため業績上振れは十分に想定線、目先の出尽くし感が優勢となっている。



昭電線HD (TYO:5805):1805円(+66円)
大幅反発。
SMBC日興証券では投資判断「1」、目標株価2400円で新規にカバレッジを開始。
変電市場でシェア74%を誇る高電圧電力ケーブル用コネクタ「SICONEX」を軸としたSICOPLUS戦略が、再エネ導入や老朽設備の更新需要などによる変電市場拡大に伴って成長し、今後の業績を牽引すると見込んでいる。
また、ROIC経営導入やガバナンス体制の強化など構造改革によって、収益性が高まってきている点も評価のようだ。



カヤック (TYO:3904):1426円(-124円)
大幅に反落。
年初来高値を記録した後、利益確定売りに押されている。
6月13日に発行した新株予約権のうち702個(発行総数の10.03%)が権利行使されたと発表している。
交付株数は7万0200株で、未行使の新株予約権は6298個。
大量行使で将来の株式価値の希薄化懸念が和らいだものの、これまでグループ会社のウェルプレイド・ライゼスト (TYO:9565)の上場決定を背景に買われていたため、本日の上場で材料出尽くし感が広がっているようだ。



アルファクス (TYO:3814):361円(+22円)
大幅に反発。
ホテル運営のリゾリート(山口県山陽小野田市)にナチュラルグリーンパークホテル(同)に係る不動産を譲渡するとともに、ホテル関連事業を譲渡すると発表している。
譲渡に伴い、23年9月期第1四半期に特別利益1.09億円を計上する見込み。
債務超過解消に向けた取り組みの一環。
ホテルのカフェやレストランについては、リゾリートと賃貸借契約を締結してアルファクス・フード・システムによる運営を継続する。



MRT (TYO:6034):1891円(+53円)
大幅に続伸。
12月31日を基準日として特別配当30.00円(従来予想は無配)を実施すると発表している。
22年12月期の売上収益や営業利益が前期から大幅に上回る見込みとなったため、株主還元を実施することにしたという。
MRTは11日にワクチン接種など新型コロナウイルス感染症に関連する業務が好調だったことから、22年12月期の営業利益予想を22.00億円から26.50億円(前期実績12.67億円)に上方修正していた。

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