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No.1 Research Memo(8):2023年2月期は予想を据え置き、2ケタ増益により過去最高益更新の見通し

発行済 2022-12-06 15:08
更新済 2022-12-06 15:15
© Reuters.
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■業績見通し

1. 2023年2月期の業績予想
2023年2月期の業績予想についてNo.1 (TYO:3562)は、売上高を12,094百万円※、営業利益を同14.8%増の980百万円、経常利益を同10.6%増の968百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同45.1%増の771百万円を見込んでおり、引き続き過去最高益を更新する見通しである。
なお、親会社株主に帰属する当期純利益については、アスクル事業譲渡(特別利益の計上)により7月27日付けで上方修正している(589百万円→771百万円)。


※売上高は会計基準の変更(収益認識基準適用)による影響から前期比の記載はない(各利益については影響ない)。



第3四半期以降についても、引き続き情報セキュリティ製品の伸びを見込むとともに、営業体制強化の効果継続により、アクティブユーザー数の拡大や複合販売の推進(顧客単価の向上)、「No.1ビジネスサポート」の積み上げ等が増収に寄与する見通しである。


利益面でも、将来に向けた先行費用(人件費など)を予定しているものの、高付加価値商材の拡充やストック収益の底上げにより営業増益となり、営業利益率も8.1%(前期は6.1%)に上昇する想定となっている。


2. 弊社の注目点
通期予想の達成のためには、下期売上高5,476百万円、営業利益379百万円あれば足りる。
上期実績の進捗率が高い水準となったにもかかわらず通期予想を据え置いたのは、新型コロナウイルス感染症の再拡大や半導体不足、物価上昇による影響など、不確実性の高い外部環境を慎重に見ていることが理由と考えられる。
弊社では、情報セキュリティ製品へのニーズが継続していることや営業体制の強化が軌道に乗ってきたことを勘案すれば、同社の業績予想は十分に達成可能であると見ており、外部環境等の影響がなければ上振れる可能性にも注意が必要であろう。
新商材の開発や業務提携、M&Aなど、来期以降の事業拡大に向けた取り組みにも注目したい。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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