[8日 ロイター] - 中国電子商取引大手アリババ・グループ傘下の金融会社アント・グループは8日、新規株式公開(IPO)に着手する計画はないと、ロイターへの電子メールでの文書で明らかにした。
広報担当者は「事業の是正と最適化に注力しており、IPOの計画はない」とした。
アントは7日、創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が経営権を手放すと発表。株主が一連の株式保有調整の実施で合意し、同氏が議決権の大部分を放棄することになった。
中国国内のA株市場に上場するには、経営権の変更後3年たっていることが必要。中国版ナスダックと呼ばれる上海証券取引所の「科創板(スター・マーケット)」は2年、香港市場では1年待つことになる。
アントはかつて、370億ドル規模のIPOを予定していたが、2020年11月に土壇場で中止に追い込まれた。