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19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:重要イベントが通過し投資家の関心は企業業績へ
■SBSHD、22/12上方修正 営業利益218億円←215億円
■前場の注目材料:三菱電機、人事処遇制度を刷新、20年ぶり全面改定
■重要イベントが通過し投資家の関心は企業業績へ
19日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に底堅さが意識されてきそうだ。
18日の米国市場はNYダウが613ドル安だった。
12月生産者物価指数(PPI)が予想以上に鈍化しインフレ圧力の低下で金利先高懸念が後退したため、買い先行で始まった。
ただし、12月小売売上高や12月鉱工業生産が予想以上に悪化し景気減速が明らかになるなか、クリーブランド連銀のメスター総裁は追加利上げが必要とタカ派姿勢を再表明し、売りに転じた。
さらに、セントルイス連銀のブラード総裁も次回会合での0.5%の利上げの必要性を指摘したことが嫌気され下落に転じた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円安の26470円。
円相場は1ドル128円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行から始まることになりそうだ。
昨日は日銀の金融政策決定会合の結果を受けて先物主導で買戻しの動きが強まり、日経平均は一時26800円を回復する場面も見られた。
2%を超える大幅な上昇の反動が意識されやすく、想定内の一服といったところだろう。
重要イベントが通過し仕掛け的なトレードも落ち着くことになろうが、緩和政策の継続によって売り一巡後の底堅さを見極め、次第に押し目を拾う動きが意識されてきそうだ。
日経平均は昨日の大幅上昇で25日線を突破してきており、同線が位置する26612円辺りでの底堅さが見られれば、センチメントは悪化しないだろう。
ただし、同線を割り込み、上値の重さが意識される局面においては、短期的ながら売り仕掛け的な流れは警戒しておきたいところだ。
また、来週から決算発表が本格化してくる。
主要企業の決算発表の結果を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすいだろう。
米国についてもマイクロソフトが1万人の削減を発表するなど、ハイテク企業の経営環境に対する不透明感もあり、積極的には手掛けづらいところだ。
そのため、物色の流れとしては日経平均の売り一巡後の底堅さを見極めつつ、こう着感を強めてくる局面においては、中小型株に資金がシフトしやすいだろう。
個別に材料の出ている銘柄のほか、テーマ性のある銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの商いに向かわせそうだ。
■SBSHD、22/12上方修正 営業利益218億円←215億円
SBSHD (TYO:)は2022年12月期業績予想の修正を発表。
売上高は4300億円から4550億円、営業利益を215億円から218億円に上方修正した。
海外事業における海上・航空運賃の高騰、為替影響のほか、電子機器、EC関連などの国内物流量が増加したことにより業績予想を修正した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(26791.12、+652.44)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・三菱電機 (TYO:)人事処遇制度を刷新、20年ぶり全面改定
・コマツ (TYO:)電動化加速、リチウム電池搭載の新型フォーク出荷
・トヨタ (TYO:)2月の世界生産75万台の見通し、半導体不足が影響
・IHI (TYO:)米GEとアンモニア専焼ガスタービン開発、脱炭素“火力”の切り札
・双日 (TYO:)インド・サンバルダナ社の全株売却、通期単体決算に108億円計上
・トヨタ紡織 (TYO:)リチウム電池の用途開発、電動車の補助電源提案
・ACSL (TYO:)ドローンでゴルフ場の芝植生調査、指標測定実証確認
・東レ (TYO:)韓国PPS樹脂工場を24年度内に増強、EV需要増で供給逼迫
・信越化 (TYO:)信越などが新プロセス技術、マイクロLEDチップ修復を効率化
・UBE (TYO:)米に統括会社新設、地域統括機能・経営効率高める
・DIC (TYO:)グリーンサイエンス・マテリアル連結子会社化、「サクラン」用途開拓
☆前場のイベントスケジュール
・09:30 豪・12月失業率(予想:3.4%、11月:3.4%)
・09:30 豪・12月雇用者数増減(予想:+2.5万人、11月:+6.4万人)
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