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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=反落、大塚HD<4578.T>のリバランスに伴う動きも

発行済 2011-03-01 19:17

日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>

終値    10360.34 (-118.32) 終値 10370 (-110)

寄り付き 10460.29 寄り付き 10460

安値/高値 10332.65─10480.08 安値/高値 10330─10480

出来高(万株) 210688 出来高(単位) 71096

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 [東京 28日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反落した。前日の日本国債格

下げの影響は限定的とみられたものの、海外勢が銀行株を中心に売りを出したことから、

全般的に弱含みとなった。日米の企業業績が好調で景気回復が持続するとの見方や、国債

格下げを受けた円安はサポート要因。しかし、大塚ホールディングス<4578.T>のTOPI

X組み入れに伴うリバランスもあり、後場はじりじりと下値を切り下げた。

 東証1部騰落数は値上がり263銘柄に対し値下がり1318銘柄、変わらずが90銘

柄。東証1部の売買代金は1兆5588億円。

 

 日経平均はマイナス圏で寄り付いた後、前日終値を挟んで推移し、中盤以降は弱含ん

だ。セクター別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や野村ホールディング

ス<8604.T>など金融株の下落が目立った。大手証券の株式トレーダーは海外勢の売りを観

測したという。

 野村証券プロダクト・マーケティング部マーケット情報課長の佐藤雅彦氏は、日本国債

格下げが銀行の資金調達コストの上昇につながるとの見方が銀行株売りの要因と指摘。た

だ「日本国債はいつ格下げされてもおかしくない状況にあったので、織り込み済みとも言

える。格下げはもちろん良い材料ではないが、だからといって海外勢が(今後)日本売り

に傾くとは思えない」との見方を示す。

 後場は一段安となった。大塚ホールディングス<4578.T>のTOPIX組み入れに伴うリ

バランスのほか、りそなホールディングス<8308.T>の公募価格割れによる換金売りで、じ

りじりと下値を切り下げた。ただ、「企業業績の改善を好感した米株高を背景に、反発す

るのを待っている」(邦銀系の株式トレーダー)との声も出ていた。

 一方、三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資ストラテジストの山岸永幸氏は「先

物でも断続的に売り物が出ており、オプションでコール・プットのショートポジションを

持つヘッジファンドなどがボラティリティを低下させるように動いているようだ」と指摘

した。また、日本国債格下げがセンチメントを重くしたと国内証券のトレーダーはみている。

 個別銘柄ではキヤノン<7751.T>の軟調が目立った。2011年12月期連結営業利益

(米国会計基準)が前年比21.3%増の4700億円になるとの見通しを前日引け後に

発表したが、売りに押された。

 一方、コマツは続伸。通期の連結営業利益(米国会計基準)予想を上方修正すると発表

したことが材料視された。後場は新日本製鉄<5401.T>の軟調が継続。午後1時30分に今

通期の連結売上高・利益の見通しをいずれも下方修正したことを受けて、株価が下げ幅を

広げた。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

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