[東京 2日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18095.4 -70.29 寄り付き 17861.81 安値/高値 17857.3─18467.44
TOPIX .TOPX 終値 1465.99 -12.12 寄り付き 1452.99 安値/高値 1446.7─1495.74
東証出来高(万株) 293995 東証売買代金(億円) 29654.07
東京株式市場で日経平均は、3日続落した。前日の米国株が大幅安となったことを嫌 気し、寄り付きは300円超の下落で始まったが、短期筋の買い戻しからプラスに転じ、 後場は一時300円を超す上昇。買い戻しが一巡した後は、上海株の下落などで大引けに かけて再び下げに転じるなど終日乱高下した。中国リスクを意識し投資家の不安心理が収 まらない中、先物売買に振り回される展開で日中値幅は上下610円と荒れた。
東証空売り比率が1日時点で41.0%と過去最高水準にあったことを背景に、朝方 は直近売り仕掛け的な動きをみせていた海外の短期筋が買い戻しに動いた。ファーストリ テイリング 9983.T 、ファナック 6954.T の上昇も指数を支えたが、新規の押し目買いは 乏しく、後場後半にかけて売り直された。 中国不安に加え、足元では日米の経済指標も低調で、世界的な成長鈍化への懸念が高 まっている。市場では「個人による値ごろ感の買いも期待されたが、それほど入らなかっ た。日本のファンダメンタルズは比較的良いが、戻りを試すには新たな材料が必要になる 」(SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、大王製紙 3880.T が大幅安。同社は1日、300億円のユーロ円建転 換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を決議したと発表した。将来的な株式への転換 に伴う潜在的な希薄化を懸念した売りが出ている。半面、エーザイ 4523.T 、ツムラ<454 0.T>などの医薬品株は総じて堅調だった。
東証1部騰落数は、値上がり339銘柄に対し、値下がりが1482銘柄、変わらず が74銘柄だった。
(河口浩一)