日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>
終値 9590.93 +6.56 終値 9590 -20
寄り付き 9652.65 寄り付き 9660
安値/高値 9578.47─9687.18 安値/高値 9580─9700
出来高(万株) 222820 出来高(単位) 35734
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[東京 7日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに小反発した。6日の
米国株が小幅高となったほか、東京市場は前日まで4営業日連続して1000銘柄以上が
値下がりしていたことから主力株を中心に買い戻しが入った。ただ、日米の企業決算前で
手控えムードが続くなか、東日本大震災の企業業績への影響が読み切れず積極的に動けな
い状況が続き、上値は重く伸び悩んだ。日銀決定会合では政策金利の据え置きなどが決定
されたが、市場の反応は限られた。
東証1部騰落数は値上がり557銘柄に対し値下がり973銘柄、変わらずが140銘
柄。東証1部の売買代金は1兆3875億円。
6日の米国株式市場は、本格的な決算発表シーズンを控えて大きなポジションを取る動
きは見られなかったものの、ハイテク株主導で小幅上昇した。東京市場の前場は米株小幅
高を好感しながら、前日まで売られていた銘柄を中心に買い戻しが入った。外為市場で円
安に振れていたことも相場の上昇を支援したとみられている。
ただ主力株などに買い戻しが一巡した後は全体的に上値が重い展開となった。市場では
「海外株高と円安を受けて買い戻しが先行したものの、後が続かない。海外勢が様子見姿
勢で、上値を買う投資家が不在の状況だ。原発事故への警戒感が根強いほか、北アフリカ
の政情不安やポルトガルの財政問題など懸念材料が目白押しで、まだ安心して投資できる
環境ではない」(大手証券エクイティ部)との声が聞かれた。
後場には上げ幅をさらに縮小し、伸び悩みムードが顕著となった。準大手証券トレーダ
ーは「手がかり材料が乏しく小康状態だ。朝方上昇しても後場に伸び悩むパターンが続い
ている。震災後の国内経済や企業業績見通しが一段と不透明感を増し、投資マネーは慎重
になっている」と指摘する。日銀決定会合後に円安が進まず、短期筋の失望売りが出たと
され、日経平均は一時マイナス圏に沈む場面があった。
日銀は6─7日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利
の誘導目標を0─0.1%程度に据え置くことを全員一致で決定した。また、東日本大震
災を受け、被災地金融機関に対して総額1兆円の低利融資を実施し、担保要件も緩和する
方針を打ち出した。市場では「マーケットが落ち着いている現状では日銀は特段何もする
ことはないし、できないとみていたので政策金利と基金規模の据え置きは予想通りだった」
(マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏)との見方が聞かれた。
個別銘柄ではソフトバンク<9984.T>が続伸した。携帯電話各社が7日発表した3月の契
約数は、新規契約から解約を差し引いた純増数で、ソフトバンク子会社のソフトバンクモ
バイルが12カ月連続で首位を維持し、材料視された。東日本大震災で東北地方の契約が
落ち込んだが、その他地域で米アップル
が引き続き好調で、同社として過去2番目に高い純増数を記録したとしている。
(ロイターニュース 杉山容俊)