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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=続伸、日経平均9800円前半でもみあい

発行済 2011-04-28 15:56

日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>  

終値    9849.74 (+157.90) 終値 9870 (+160)

寄り付き 9749.36 寄り付き 9740

安値/高値 9712.58─9849.74 安値/高値 9710─9870

出来高(万株) 218440 出来高(単位) 54453

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 [東京 28日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸した。米株の強含みで東

京市場は日中買いが続いた。引き続き国内企業の業績をにらみながら個別銘柄が物色され

る展開となり、日経平均は直近高値を上抜け9800円半ばまで回復。リスク回避姿勢が

緩和し海外長期筋が買いを入れたほか国内勢によるヘッジを外す動きが観測される。一方

で上値では機関投資家による売りもあり、大型連休を前に取引が交錯した。

 東証1部騰落数は値上がり1255銘柄に対し値下がり295銘柄、変わらずが123

銘柄。東証1部の売買代金は1兆6028億円。

 27日の米国株式市場では、ナスダック総合指数<.IXIC>は約10年ぶりの高値で引け

るなど主要3指数が続伸。この日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、

FRBは6000億ドルの債券買い入れプログラムを予定通り、6月で完了させる方針を

表明した。大手証券の株式トレーダーは「米株は上値を追う展開で上昇はまだ続くのでは

ないか」との見方を示す。東京市場も強い米株を受け、好業績銘柄を中心に買い先行。

 市場では「FOMCの結果は予想通りだったが、米株が上値追いの展開となったことで

海外勢のリスク許容度も増したようだ。大型連休を控えて国内の材料は乏しいものの、企

業業績やサプライチェーンに対する過度な懸念は後退しつつある」(大手証券)との声が

出ていた。前場終盤にかけては上値を伸ばす展開となり、1日高値(9822円06銭)

を一時上抜けた。

 後場に入って伸び悩む局面もあった。日銀の金融政策決定会合では、政策金利である無

担保コール翌日物金利の誘導目標を0─0.1%程度に据え置くことを、全員一致で決定。

決定会合を終え、市場には一服感が出ているとの声も出ていた。米系証券のトレーダーは

東日本大震災で急落した後の高値が9800円付近で、きょうは高値を上抜けたとし、F

OMCや日銀決定会合をこなしたことで「達成感から目先は下落」との見方を示した。

 

 一方、邦銀系の株式トレーダーによると、欧州系年金筋による好業績銘柄の買いがみら

れたほか、国内勢のヘッジを外す動きが観測されている。ただ9800円から上値では機

関投資家による売りオーダーもあり、9800円前半で売り買いが交錯したようだ。海外

勢はファナック<6954.T>などの好業績銘柄を物色。前場に年初来高値を更新し、その後も

堅調地合いが続いた。大規模な人員削減を報じられたパナソニック<6752.T>も序盤から買

われた。

 しかし、日経225オプション<0#JNI*.OS>はコールが買われる一方で、ストライク価

格9500円のプット5月限は21%後半と低水準ながらも低下していない。国内証券の

株式トレーダーは「目先の買い材料と売り材料を比べると、生産指数は過去最大の減少率

だったほかギリシャ問題など売り材料の方が多い」と指摘する。同トレーダーは売り材料

の1つとして、ゲーム・映像配信ネットワークへの不正アクセスにより顧客の個人情報が

大量流出した恐れがある問題で、ソニー<6758.T>が世界中で法的措置に直面する可能性を

挙げている。

 ソニーは大幅安。前日からの売りが続き、2200円台に下落した。市場では「警戒感

がただよっている間は株価は弱いだろう」(中堅証券)とみられている。国内証券のトレ

ーダーも「ソニー下落の相場全体への影響は小さくない。海外でこうした問題は、日本以

上に敏感だ。日本を代表する企業が、業績以外の問題で足を引っ張る形でインパクトが大

きい」と話している。

 経済産業省が28日発表した3月鉱工業生産指数速報(2005年=100、季

節調整済み)は前月比15.3%低下の82.9となった。1953年の統計開始以来、

最大の落ち込みとなった。ロイターの事前予測調査11.0%低下をも下回った。落ち込

み幅の5割は輸送機械工業の低下による要因。その他、全業種が低下となった。

  (ロイターニュース 吉池 威)

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