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欧米為替見通し:相対的にカナダドルが強含みとなる展開か

発行済 2016-02-18 17:32
更新済 2016-02-18 17:33
欧米為替見通し:相対的にカナダドルが強含みとなる展開か
今日の海外市場では、資源通貨は高安まちまちとなりそうだ。
原油価格は時間外で朝方1バレル31.72ドルまで上昇するなど強い動きが見られ、本日の東京市場では日経平均が前日比360.44円高の16196.80円と大幅反発となった。
イランのザンギャネ石油相が「ドーハ協議の原油生産量維持の提案を支持」と発言。
産油国による生産量維持実現への最大の障害が取り除かれたとの見方から、原油の買いが急速に強まったと見られている。
こうした流れとなれば、本来資源通貨に買いが集まりがちとなるが、本日の豪ドルはさえない動きとなった。
要因として、東京時間9時30分に発表された1月失業率が6.0%と上昇(12月は5.8%)したことや、正規雇用者数の大幅減少が挙げられる。
堅調な雇用情勢が確認できれば、追加の金利引き下げ懸念が後退し豪ドル買いにつながる可能性もあったが、もろくも崩れる格好となった。
一方、カナダドルはさほど買いが集まっているわけではないが、対円でのチャート形状では25日移動平均線を上抜いている。
25日移動平均線が上値抵抗ラインとなっている豪ドルとは対極の格好と言えよう。
カナダドルと豪ドルはほぼパリティとなっていたが、ここにきてカナダドル優勢の状況となっている。
カナダドルは先進国通貨では唯一、対円チャートで25日移動平均線を越えていることから動向に注目したい。
【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・12月経常収支(11月:+298億ユーロ) ・21:30 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨 ・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.5万件、前回:26.9万件) ・22:30 米・2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:-3.0、1月:-3.5) ・24:00 米・1月景気先行指数(前月比予想:-0.2%、12月:-0.2%) ・01:00 EU首脳会議(ブリュッセル、19日まで) ・05:30 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演(経済見通し)

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