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欧米為替見通し:ドル弱含みか、米経済指標や要人発言にらみ

発行済 2016-05-02 17:11
更新済 2016-05-02 17:33
欧米為替見通し:ドル弱含みか、米経済指標や要人発言にらみ
今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開となりそうだ。
前週末の日銀による追加緩和見送りで失望感が続く中、日本の通貨当局による為替介入への期待は後退。
米要人発言や経済指標がドル安・円高を食い止める材料になるか注目される。
日銀は4月27-28日開催の金融政策決定会合で現行の金融政策維持を決めたが、緩和期待が高まっていた反動でリスクオフの円買いが続いている。
こうした中、米財務省は4月29日、議会に提出する為替報告書で日本を含む5カ国の金融政策に言及。
ドル・円に関しては秩序だった動きとの認識を改めて示した。
これに対し、麻生太郎財務相は「必要に応じて対応する」と為替介入の可能性を示唆しているが、「各国から理解を得られにくい」(邦銀)との見方から市場の介入期待は後退している。
今晩は21時50分からのロックハート米アトランタ連銀総裁の発言や23時発表の4月ISM製造業景況指数などが注目される。
米利上げ観測が一段と後退する内容ならドル売りが強まりやすい。
一方、ドル・円は日銀の緩和見送りから足元まで5円程度下落しているため、指標の上振れや当局者によるタカ派的な発言を好感したショートカバーが期待されている。
ただ、その場合でも円買い圧力が強まっているためドルの戻りは限定的となりそうだ。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・4月製造業PMI改定値(予想:51.5、速報値:51.5) ・21:50 ロックハート米アトランタ連銀総裁あいさつ ・22:45 米・4月製造業PMI改定値(予想:50.9、速報値:50.8) ・23:00 米・4月ISM製造業景況指数(予想:51.5、3月:51.8) ・23:00 米・3月建設支出(前月比予想:+0.5%、2月:-0.5%) ・06:30 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が討論会参加 ・休場:ドイツ(以上メーデー振替か)、英(バンクホリデー)

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