ブラジル国家統計局(IBGE)はきのう1日、今年1-3月期の国内総生産(GDP)成長率(前年同期比)が-5.4%になったと発表した。
前期比では-0.3%となり、前期の-1.3%と市場予想の-0.8%を上回った。
また、ブラジル中央銀行が国内主要金融機関を対象に実施した最新調査では、2016年のブラジル成長率が-3.33%になるという結果が示された。
財政収支を改善させるため、政府が大幅な財政支出を削減するほか、法人税の引き上げなどを実施した。
ただ、増税は企業から強い反発を受けており、景気悪化が当面続くと懸念されている。
ゴールドマン・サックス証券は最新リポートで、今年のブラジル経済について、悪化が好転を上回るとの見方を示し、今年のインフレ率が10%以上になると予測した。
また、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスなど世界の格付け大手3社も相次いでブラジルを格下げしていた。