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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=3日続落、国内勢の買いに後場下げ渋り

発行済 2011-10-04 15:44

日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>

終値   8456.12 -89.36 終値 8450 -80

寄り付き 8426.39 寄り付き 8410

安値/高値 8359.24─8470.76 安値/高値 8360─8480

東証出来高(万株) 206924 出来高(単位) 57592

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 [東京 4日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は3日続落した。前日の米株大幅

続落を受け、東京市場も売りが先行。欧州債務問題や世界経済の先行き懸念などを背景と

したリスク回避の動きからほぼ全面安となり、日経平均は一時、9月26日の取引時間中

安値8359円70銭を下回り3月15日以来の安値をつける場面があった。ただ後場に

は、日銀による指数連動型上場投資信託受益権(ETF)買い入れ期待や国内年金などの

買い観測などで下げ渋った。

 東証1部騰落数は値上がり299銘柄に対し値下がり1287銘柄、変わらずが81銘

柄。東証1部の売買代金は1兆3182億円となった。

 3日の米国株式市場は商いを伴って大幅続落し、S&P総合500種<.SPX>は約1年1

カ月ぶり安値で引けた。ギリシャ情勢の悪化が欧州銀大手の経営を脅かす恐れがあるとの

懸念から、銀行株が売られた。前日の米株安を受けて、東京市場では寄り付きから売りが

先行。対ユーロでの円高進行を受けて輸出株が軟調だったほか、欧米銀行株安を背景に証

券、銀行など金融株も売りに押された。外資系証券トレーダーによれば欧州勢のバスケッ

ト売りが観測され、海外勢のリスク回避継続が指摘された。

 前場には、日経平均が9月26日の取引時間中につけた直近安値を下回る場面があった。

市場では「欧米株の下落を受けて海外勢のリスクオフが止まらない。現在の円高水準が長

期化すれば、輸出企業は耐えられないだろう」(みずほインベスターズ証券エクイティ情

報部長の稲泉雄朗氏)との声があった。また明和証券・シニアマーケットアナリストの矢

野正義氏は「欧州債務問題が世界的な金融システム不安に発展する可能性が懸念され、金

融市場への不安感が株価の下押し要因となっている」とみている。

 一方、後場に入ると下げ渋る展開となった。日銀によるETF買い入れ期待が下支えし

たほか、「国内年金等の買いで下げ幅が縮小している」(準大手証券トレーダー)との指

摘もあった。GLOBEX(シカゴの24時間金融先物取引システム)で米株価指数先物

がしっかりとした値動きだったことも、支援材料になったという。

 ただ「外部環境のリスク要因は変わっておらず、トレンドは下方向とみている。世界的

な需要減退を警戒した売りで商社や鉄鋼、非鉄金属、海運などの下げがきつく、まだ実需

売りが出尽くしていない印象だ」(岡三証券・日本株情報グループ長の石黒英之氏)と指

摘され、下値不安は解消されていない。前出の準大手証券トレーダーは「一部のヘッジフ

ァンドは追加のショートポジションを組んでいるようだ。上値は簡単に戻せない」との見

方を示している。

 個別銘柄では、三菱商事<8058.T>が売買代金トップと商いを伴って続落し、連日の年初

来安値更新となった。三井物産<8031.T>、住友商事<8053.T>、丸紅<8002.T>など大手商社

もそろって年初来安値を更新。国際商品市況の下落で業績への懸念が強まっており、「海

外勢から商社株売りが連日持ち込まれている」(外資系証券トレーダー)という。

 半面、オートバックスセブン<9832.OS>が4日続伸した。野村証券が3日付で投資判断

を新規「Buy」、目標株価4700円でカバー開始したことを材料視した。

 (ロイターニュース 杉山容俊)

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