[ベルリン 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日に発表したドイツの3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は56.9で、前月の58.4から低下し、18カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。ロイターがまとめたアナリスト予想の57.6も下回った。ロシアのウクライナ侵攻が輸出受注の重しとなり、サプライチェーン(供給網)の目詰まりも再び悪化した。
最近緩和していた供給遅延が再発し、投入価格の上昇も加速。新型コロナウイルス流行初期以来で初めて1年先の見通しが悲観に転じた。
IHSマークイットのエコノミクスアソシエートディレクター、フィル・スミス氏は「供給と需要の両面のショックに見舞われた」と指摘。「原材料や主要部品の供給混乱が生産を抑制する一方、戦争を受けた制裁と不透明感の高まりが輸出の打撃となった」とした。
世界的にコモディティー(商品)価格が高騰する中、投入価格の上昇率は5カ月ぶりに加速した。
同統計のデータは3月11日─24日に収集された。ロシアのウクライナ侵攻後、2─4週間たったタイミングに当たる。