Brendan O'Boyle
[メキシコ市 23日 ロイター] - メキシコ中央銀行が23日公表した直近11月9日会合の議事要旨で、複数の政策委員が来年第1・四半期中に利下げが議論されるとの考えを示したことが分かった。
中銀はこの会合で政策金利を5回連続で11.25%に据え置くことを決定。2025年第2・四半期までに物価上昇率を3%中心に上下1ポイントの範囲に収めるために、現在の政策金利水準を「しばらくの間」続けると表明した。
議事要旨によると、1人の委員は政策金利を微調整する可能性に関する議論が来年第1・四半期に始まってもおかしくないと述べた。
別の1人は、物価見通しの改善や政策効果が順調に波及し続けている点などを踏まえると、政策金利引き下げを話題にする余地はあると指摘した。
また複数の委員は、市場が示唆する政策金利経路は、来年3月から5月までの間に最初の利下げが実施され、その後緩やかに政策金利が低下していくと見込んでいると説明した。
ただエスピノス副総裁は、物価上昇率は減速しているが、25年第2・四半期に目標圏へ収まる展開の実現性は厳しさが増しているとの懸念も示した。