[東京 18日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16724.81 -211.57 寄り付き 16883.75 安値/高値 16613.69─16920.91
TOPIX .TOPX 終値 1345.05 -13.92 寄り付き 1354.55 安値/高値 1335.34─1359.83
東証出来高(万株) 229580 東証売買代金(億円) 24504.87
東京株式市場で日経平均は4日続落した。外為市場で1ドル111円台まで円高が進 行し、企業業績に対する懸念から輸出株中心に売りが先行。投機筋による株先物売り/円 買いの観測もあり、日経平均は一時322円安まで下落した。後場にかけては、日銀によ るETF買い入れへの期待や財政等の政策期待が下支えしたものの、3連休を控えて積極 的に動く投資家は少なく、戻りは鈍かった。終値は3月9日以来の安値となった。
原油価格や米国株が上昇し、海外市場では投資家心理の改善が続いているものの、日 本株は為替との連動性を強め、終日軟調な展開となった。市場では「1ドル111円台で は来年度の企業業績は減益が濃厚になる。17日発表の3月第2週主体別売買動向で海外 投資家による大量売りが明らかになったこともムードを悪くした」(ちばぎん証券顧問の 安藤富士男氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、セイコーエプソン 6724.T が大幅安。前日発表した中期計画が市場 の期待と比べて保守的との見方から失望売りが出た。半面、JUKI 6440.T が大幅反発 。17日に自己保有株を除く発行済み株式総数の3.35%に当たる100万株を上限と する自社株買いを実施すると発表し、好感された。東芝 6502.T もしっかり。医療機器子 会社の全株式売却が決まり、財務立て直しに期待する買いが入った。
東証1部騰落数は、値上がり555銘柄に対し、値下がりが1283銘柄、変わらず が108銘柄だった。
(河口浩一)