15日アジア株は上昇している。先週金曜日に発表された中国の貿易収支黒字が予想を上回ったことにより市場心理が回復している。
日本時間午後1時05分時点で、中国の上海総合指数1.12%高、深セン総合指数も1.00%高、香港のハンセン指数は0.55%高となっている。
日経平均株価は1.47%高で、韓国のKOSPIは0.52%高となっている。
先週、トランプ米大統領は日本を含む国々の自動車などの関税に対して最大25%を課す可能性を示唆していた。
トランプ氏は「日本とは交渉中である」と報道陣に述べ「関税について長年交渉を避けられていたが、これらの国々は現在では交渉に前向きである」と続けている。
オーストラリアのASX 200は0.14%安である。
先週金曜日(12日)に発表された中国の貿易収支黒字は予想を上回り、世界経済成長の鈍化に対する懸念を緩和したことも、今日のアジア株式市場を下支えしている。
一方で、数日前の9日では国際通貨基金(IMF)は2019年の世界成長見通しを下方修正していた。
また、米中貿易協議の進展も市場心理の回復につながっている。
先週では、米中貿易協議において合意事項の施行メカニズムにおいて見解が一致したという報道があった。
ムニューシン米財務長官は13日のIMF春季会合で、「この合意は、米国と中国それぞれ行う公約がある」と報道陣に対して述べた。
同氏は「この施行メカニズムは双方に機能するだろう。我々はこのこれらに対しコミットするつもりである。もし、コミットしなかったらお互いに良くない結果を招くだろう」と続けた。