プレミアムデータを入手しましょうサイバーマンデーで 最大55%引き InvestingPro特別セールを請求する

サン電子 Research Memo(6):20年3月期は増収・営業黒字転換を見込む。引き続きDI向けが業績伸びをけん引

発行済 2019-07-26 16:00
更新済 2019-07-26 16:21
© Reuters.  サン電子 Research Memo(6):20年3月期は増収・営業黒字転換を見込む。引き続きDI向けが業績伸びをけん引
6736
-

■業績見通し2020年3月期の業績予想についてサン電子 (T:6736)は、レンジ形式での予想開示を採用しており、売上高を27,500百万円(前期比8.9%増)~28,800百万円(同14.1%増)、営業利益を100百万円~600百万円(前期は200百万円の損失)、経常利益を100百万円~600百万円(同352百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益を170百万円の損失~330百万円の利益(同985百万円の損失)と増収及び営業黒字転換を見込んでいる。

売上高は、引き続きDI向けが大きく拡大するほか、前期に大きく落ち込んだエンターテインメント関連も底打ちする見通しである。

また、M2Mも大型案件等を見込んでいる。

損益面でも、増収により増益(黒字転換)を実現する見通しである。

特に、利益率の高いモバイルデータソリューションの伸びが収益の押し上げに大きく貢献する予想となっている。

ただ、新規事業への先行費用も継続することから、本格的なV字回復に向けてはまだ道半ばと言える。

(1) モバイルデータソリューション売上高は19,500百万円(前期比5.9%増)~19,700百万円(同7.0%増)と増収を見込んでいる。

第2四半期より連結外(日本での販売を除く)となるMLCがマイナス要因として残るものの、世界各地で需要が伸びているDIだけを見ると、約15%程度の伸びを実現する見通しである。

また、損益面でも、増収に伴って増益を見込んでいる。

(2) エンターテインメント関連売上高は6,150百万円(前期比17.5%増)~7,000百万円(同32.7%増)と増収を見込んでいる。

厳しい業界環境が続いているものの、遊技機部品及びホールシステムともに増収となる見通しである。

ただ、下期については業界環境の影響を強く受ける可能性があることから、レンジ下限はその影響を保守的に織り込んだ水準となっている。

また、損益面では、下期の販売が順調にいった場合には増益となる一方、厳しく推移した場合には損失となる想定である。

(3) 新規IT関連売上高は1,580百万円(前期比33.6%増)~1,830百万円(同54.7%増)と増収を見込んでいる。

M2Mにおいて自販機向け等の大型案件を見込んでいる。

一方、AR関連については、長期目線により実証実験先の開拓を優先することから大きな売上貢献は見込んでいない。

また、損益面では、「AceReal」の開発がピークアウトするものの、O2Oソリューション等への先行費用(機能追加、改善等)により損失の状態が継続する見通しである。

(4) その他売上高は前期比28.3%減の270百万円と減収を見込んでいる。

主に既存タイトルの立て直しに取り組むものの、厳しい競争環境等により減収になるとともに、損益面でも損失の状態が継続する見通しである。

弊社では、レンジ下限値は想定されるリスク要因を織り込んだ保守的な水準となっていることから、レンジ内での着地は十分に可能であると判断している。

特に、モバイルデータソリューションの伸びが期待できることに加え、エンターテインメント関連についても、主要取引先(遊技機メーカー)のタイトルが好調であることやパチンコホールの設備投資も動き出す可能性があることから、いかにレンジ上限値に近いところで着地できるかが注目点になるとみている。

2021年3月期以降の更なるV字回復(収益性改善)に向けた道筋をフォローしていきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます