キャラクターやコンテンツの開発を手がけるクオンは21日、リンカー合同会社と共同で、同社が保有するキャラクター『ニャンタウン』『ファンタスティック相撲』をNFT(ブロックチェーン上の代替不可能で、価値の変動するトークン) 化し、独占ライセンス権を5月21日付で販売開始したと発表した。
ライセンス権の販売想定価格は、『ニャンタウン』が2,000ETH、『ファンタスティック相撲』が500ETHとしている。
同社は、キャラクターライセンス/ビジネスでの利用を想定して、ブロックチェーン技術に注目している。
2018年3月には、ブロックチェーン上でキャラクターを採掘するアプリケーション「CryptCrystal」の事前登録を開始し、15万件の登録を達成。
その後、同年5月に正式公開し、現在も運営を行っている。
今回の事業企画では、既に実績のあるキャラクターのライセンス権をNFT化し、OpenSea社運営のNFT取引所に出品する形で、ライセンス権の販売を実施するとしている。
NFTを活用しての取引を行うことで、世界中の事業者からの取引オファー獲得、電子署名によるライセンス保有証明などが可能となり、従来のライセンス取引での手間やコスト、リス国を大幅に抑止することができるという。
同社のキャラクター『ニャンタウン』は、Facebookメッセンジャー等のスタンプで1億2910万ダウンロード、『ファンタスティック相撲』は、同じくFacebook メッセンジャー等のスタンプで6,100万ダウンロードを達成しており、それぞれ、他社へのライセンスの実績もある。
発表に際し、同社は「今後も、リンカー社と協業し、NFTを活用しての新たなキャラクター・ライセンス・ビジネスを展開していく」との意向を伝えている。