Jトラスト (T:8508)は9日、2019年12月期第1四半期(19年4-6月)連結決算(IFRS)を発表した。
営業収益が前年同期比5.1%増の182.79億円、営業利益が同40.4%減の4.81億円、税引前利益が同92.2%減の1.52億円、四半期損失が4.25億円(前年同期13.47億円の利益)、親会社所有者に帰属する四半期損失が1.60億円(同14.92億円の利益)となった。
通期の営業利益計画0.61億円を考えると、第1四半期の業績は会社計画を上回ったものとみられる。
日本金融事業は保証料収益や債権回収における利息収益が堅調に推移したほか、貸倒引当金繰入額が減少したことから、営業利益は前年同期比11%増益となった。
海外事業では、韓国及びモンゴル金融事業が平均貸出金利の低下によって営業収益が同4%減となったものの、貸倒引当金繰入額の減少及びNPL売却益の計上によって営業利益は同75%増加した。
東南アジア金融事業は、Jトラスト銀行インドネシアにおいて、銀行業における貸出金の減少に伴い利息収益が減少したほか、差押さえ担保資産の評価損を計上したことなどから、同減収減益。
投資事業では訴訟関係費用の増加による販管費の増加を受け、5億円の営業損失となった。
総合エンターテインメント事業は、M&Aが収益・利益ともに貢献し、不動産事業では、営業収益が増加した一方で、営業利益は売上原価の増加により前年同期比で減少した。
2019年12月期(19年4-12月)通期については、営業収益が643.97億円、営業利益が0.61億円、親会社の所有者に帰属する当期損失として11.18億円を見込む当初の計画を据え置いている。