[8日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)が大方の予想に反して利上げに踏み切ったことを受け、モルガン・スタンレーとシティグループは中銀の政策見通しを変更し、7月に25ベーシスポイント(bp)の追加利上げがあるとの見方を示した。
カナダ中銀は7日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を25bp引き上げ、22年ぶりの高水準となる4.75%とした。利上げは3会合ぶり。
シティは、政策金利が5%を超えて上昇する可能性が高いと指摘。ただ、金利が既に大幅上昇していることを踏まえると、中銀は今回の利上げサイクル開始時よりも追加利上げに慎重になるとの見方を示した。
モルガン・スタンレーも7月の25bp利上げを予想。金利のピークは5%とみている。
モルガン・スタンレーのエコノミストは、現在の景気の勢いを踏まえると、次回7月会合までに中銀が物価安定に向けた進展を確認し、今回の利上げが打ち止めと判断する可能性は低いとの見方を示した。