中国がベネズエラに対する援助を中止する可能性が高まっている。 海外メディアによると、中国企業がベネズエラに対する興味がなくなっている上、ベネズエラの原油生産量は今年に入ってから過去13年で最低水準まで落ち込んでいるため、中国に対する借款の返済ができなくなる可能性が高まっているという。
中国は2007年からベネズエラに対し、約600億米ドル（約6兆600億円）の資金を援助してきた。
ベネズエラは中国に対し、原油を輸出してその借款に充当していた。
現時点では未返済借款は約200億米ドルとなっている。
中国はベネズエラとの戦略的パートナーシップを重要視してきたが、ベネズエラの経済破綻に伴い、方針を転換しているもようだ。
なお、ベネズエラのインフレ率は現在約700％まで急上昇しており、今年の成長率はマイナス8％になると予測されている。
同国の対外債務について、今年は一連のデフォルト（債務不履行）が発生するとみられている。