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底堅さと上値の追いづらさが混在、決算受けた物色は活発

発行済 2020-02-04 12:28
更新済 2020-02-04 12:41
底堅さと上値の追いづらさが混在、決算受けた物色は活発

[日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;22995.01;+23.07TOPIX;1677.72;+5.06[後場の投資戦略] 本日の日経平均は続落して始まったものの、小幅ながらプラス圏に浮上して前場を折り返した。

米製造業の景況感改善や中国人民銀行の資金供給が支援材料となり、米国株や香港株は堅調。

中国・上海株は安く始まったものの、その後小高く推移しており、前日に株価指数先物を売り越した海外投資家が買い戻しを入れているものとみられる。

前日の先物手口を見ると、日経平均先物ではゴールドマン・サックス証券やクレディ・スイス証券、東証株価指数(TOPIX)先物ではJPモルガン証券の売り越しが目立った。

個別株でも、村田製の好決算やパナソニックのポジティブな株価反応には安心感がある。

日経平均の日足チャートでは、前日に続き一時23000円を割り込みつつも陽線を引く格好となっており、この水準での底堅さが窺える。

 とはいえ、23000円を上回る場面では積極的に上値を追う動きも乏しい。

引き続き国内では主要企業の決算発表が控え、米国でも5日の1月ISM非製造業景況指数、7日の1月雇用統計と重要な経済指標の発表が相次ぐ。

新型肺炎の感染拡大に加え、米大統領選の民主党候補者選びで急進左派バーニー・サンダース上院議員が支持を伸ばしていることなど、市場が警戒する材料もなお多い。

日経平均は23000円水準を維持しつつも一進一退の展開となることが見込まれる。

引き続き決算を手掛かりとした個別物色に活路を見出す投資家が多いだろう。

なお、本日はソニーなどが決算発表を予定しており、ファーストリテは1月度の月次データを開示する。

(小林大純)

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