本日のマザーズ先物は、前日の欧米株価の急落など世界的な株安連鎖の流れを引き継いで、売り優勢の展開となりそうだ。
前日の米国市場では、新型肺炎の感染拡大による世界的な景気悪化への警戒感からNYダウが1464ドルの急落を演じるなど欧米主要株価指数は軒並み下落した。
また、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が11日、新型コロナウイルスは「パンデミック(世界的流行)」の状況にあると表明したことで、投資家心理が一段と悪化した。
センチメントが大幅に悪化するなか、前日のマザーズ市場では信用取引にかかる追い証(追加証拠金)発生が止まらず、マザーズ指数が6年8カ月ぶりの安値水準に下落している。
先物への影響が大きい時価総額上位銘柄も昨日はそろって大きく下落している。
市場では「売りが売りを呼ぶ展開になりやすい。
マザーズ先物については、明日の特別清算指数(SQ)算出日を前に最後の仕掛け的な売りが膨らむ場面もある」と懸念する声が聞かれ、目先は底値を探る動きが強まりそうだ。
上値のメドは635.0pt、下値のメドは600.0ptとする。