23日、原油価格はジェローム・パウエルFRB議長による講演を控え、小幅高となっている。
オアンダのシニア市場アナリストであるジェフリー・ハレー氏はロイター通信のインタビューに対し、「本日、原油の値動きは落ち着いたものとなっているが、それは今夜に控えるジャクソンホール会議に関心が集まっているためだろう」とした。
現在市場は、世界経済の景気後退に対して予防的金融緩和をすると織り込んでいる。
15時45分時点で、WTI原油先物は0.33%高の55.53ドル、ブレント原油先物は0.47%の60.20ドルをつけている。
また、本日26時発表の石油リグ稼働数も注目を集めている。同指標は今週の原油生産量を予想する上でのヒントとなる。
先週の米石油リグ稼働数は、6基増の770と発表された。しかし前年比では11.4%の減少となっている。
またロイターの報道によれば、世界の原油供給におけるOPECのシェアは30%にまで減少し、過去10年で最小となった。ただロイターは、OPECは減産政策を維持するだろうとしている。
UBSの商品ストラテジストであるGiovanni Staunovo氏は、イラクは現在合意を上回る量の原油を生産しており、またロシアも今月は前月より多い日量18万バレル生産していると述べている。