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日本ライフL Research Memo(8):2019年3月期以降につながる新製品がラインアップ

発行済 2018-01-05 15:16
更新済 2018-01-05 15:33
日本ライフL Research Memo(8):2019年3月期以降につながる新製品がラインアップ
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■業績見通し

2. 2018年3月期品目別売上高の見通し
第2四半期は全社売上高の好調が継続し、各品目の売上高が上振れたが、個別商品にまで落とすと好不調の差が目立った。
対策は取られているが、下期も同様の傾向が続くと見られる。
また、2018年3月期中に上市が予定されていた3品目のうち2品目が、2019年3月期に延期される見込みとなった。
なお、日本ライフライン (T:7575)予想は期初前提のままである。


リズムディバイスの売上高は7,036百万円(前期比6.3%増)の見込みである。
その内訳はペースメーカー関連が6,017百万円(同6.1%増)、ICD関連が742百万円(同2.5%増)、その他が276百万円(同26.4%増)。
前期に比べ伸び率が低いのは、2017年3月期にMRI検査対応ペースメーカー「KORA250」の導入が進んで市場シェアの回復が緩やかになることを予想したためである。
しかし、MRI対応でないICD関連は厳しいが、ペースメーカーは「KORA250」の勢いが衰えておらず、通期でもリズムディバイスの売上高は想定より強めの推移が予想される。


EP/アブレーションの売上高は20,090百万円(前年同期比14.6%増)の見込みである。
内訳はEPカテーテルが15,089百万円(同14.7%増)、アブレーションカテーテルが1,245百万円(同1.0%減)、その他が3,755百万円(同20.8%増)。
EPカテーテルは心房細動のアブレーション治療の症例数増というトレンドが続く見通しで、同社も症例数17%増を前提にしていた。
しかし第2四半期は20%増と想定以上に伸びたことから、第3四半期も引き続き強い伸びが見込まれる。
一方、バルーンテクノロジーを利用した、内視鏡画像を確認しながらレーザーによる正確な焼灼が可能となる内視鏡アブレーションシステム「HeartLight」を、同業に対抗して2018年3月期中に投入する計画だったが、2017年7月に薬事承認を取得したものの、新規性が高く保険適用に期間を要す見通しとなったため、販売開始は2019年3月期上期へと先延ばしになる見通しとなった。
2018年3月期の業績に与える影響は軽微である。
いずれにしろ、オンリーワンの「BeeAT」と「RFニードル」が症例数増の波に乗って下期もけん引しそうである。


外科関連の売上高は11,284百万円(前年同期比10.1%増)の見込みである。
内訳は人工弁関連が1,979百万円(同12.8%増)、人工肺関連が76百万円(同32.7%減)、人工血管関連が7,955百万円(同10.0%増)、血液浄化関連が1,272百万円(同10.5%増)を見込んでいる。
人工弁などその他品目が期待に届かない伸びになっているものの、人工血管関連が下期も引き続き好伸長しそうである。
しかし、国内初の縫合不要の生体弁「PERCEVAL」を2018年3月期第4四半期に上市する計画だったが、保険適用まで時間を要することになり、収益寄与は2019年3月期上期に先延ばしになる見通しとなった。


インターベンションの売上高は3,416百万円(前年同期比22.7%増)の見込みである。
内訳はバルーンカテーテルが1,087百万円(同33.6%増)、ガイドワイヤーが415百万円(同11.3%増)、その他が1,913百万円(同19.9%増)を見込んでいる。
2017年6月に発売した末梢用バルーンカテーテル「Mastuly」、貫通用カテーテル「GuideLiner」が下期も引き続き好調が見込まれる。
2017年2月にバイオトロニックと独占販売契約をした大型新商品、冠動脈疾患向けの薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro」を2018年3月期第4四半期に上市する予定としている。
こちらは臨床試験においてシェアトップクラスの競合品に初めて統計学的に優位性を示した商品であり、競争力ある商品でDES市場へ参入することになる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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