ブラックフライデーセール!大割引をInvestingProで最大60%割引開催中

欧州市場サマリー(11日)

発行済 2010-02-12 05:32

     1429GMT     10日

ユーロ/ドル   1.3664 1.3726

ドル/円   89.740 89.970

ユーロ/円   122.61 123.47

 

              11日終値     前営業日終値

株 FT100 5161.48(+29.49) 5131.99

  クセトラDAX     5503.93(‐32.44) 5536.37

金 現物午後値決め 1076.25 1069.50

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  99.325 (+0.010)  0.302(0.315)

独連邦債2年物 1.060(1.074)

独連邦債10年物(3月限) 123.03 (‐0.44) 3.243(3.219)

独連邦債30年物   3.950(3.924)

------------------------------------------------------------------------------

 <為替> ユーロ/ドルが下落。投資家はギリシャ救済計画の詳細を待っているが、

計画が他のユーロ圏諸国に及ぼす影響を懸念する見方が広がっている。

 <株式> ロンドン株式市場は4日続伸。ユーロ圏のギリシャ救済計画をめぐる不透

明感で銀行株が軟調となる一方、商品(コモディティ)株が上昇した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は値動きの荒い展開となり一時5201.82まで

上昇した。 

 ギリシャ救済について、欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領(首脳会議の常任議

長)は11日、ユーロ圏の金融安定に向け、必要なら協調して行動するとの姿勢を示した。

ただ救済計画の詳細は明らかになっておらず、投資家の間で警戒感が広がっている。

 BTグループは8.8%安と6カ月超ぶりの安値をつけた。第3・四半期決算が

堅調だったものの、年金積み立てをめぐる問題が長引く様相を見せており圧迫材料となっ

た。

 ギリシャ債務へのエクスポージャーを危惧(きぐ)する見方や救済計画をめぐる不透明

感から銀行株が売られた。ロイズ・バンキング・グループ、ロイヤル・バンク・

オブ・スコットランド(RBS)、バークレイズ、HSBC

スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行は0.2―3.7%安。

 米原油先物が1バレル=75ドル近辺で安定して推移するなか、石油株が上昇。

BP、BGグループ、ロイヤル・ダッチ・シェルが0.9―2.5

%値上がりした。

 鉱山株も好調。1月のオーストラリア雇用統計が予想外に強い内容となったことや1月

の中国の新規融資が前月から大幅に増加したことを背景に金属価格が全般的に反発した。

 フレスニロ、エクストラータ、ベダンタ・リソーシズ、BHP

ビリトン、アングロ・アメリカン、アントファガスタが0.9―

2.9%高。下半期利益が予想を上回ったリオ・ティントは2.4%上昇した。

 個別株では、ロールスロイスが6.5%高と急伸。09年通期の税引き前基本利

益が4%増となり、2010年について09年と同様の業績が見込めるとした。

 欧州株式市場は4日続伸。ギリシャ救済をめぐる不透明性から銀行株が売られたが、堅

調なコモディティ(商品)株が相場を支えた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.38ポイント(0.34%)高

の990.51。値動きの荒い展開となり、980.16─997.26のレンジを行き

来した。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は19.92ポイント(0.74%)安

の2680.25。

 FTSEユーロファースト300種指数と英FT100種総合株価指数<.FTSE>の出来

高は90日平均の140%超だった。 

 鉱山株は堅調な金属相場に追従した。銅価格は6%高、ニッケルは3.4%高となった。

 BHPビリトン、アングロ・アメリカン、アントファガスタ

リオ・ティント、エクストラータ、ENRCは0.8─2.4%

高。

 銀行株の下げが目立ち、サンタンデール、バンコ・デ・バレンシア

バンキンテール、ドイツ銀行、クレディ・アグリコル、ア

ルファ・バンク、バークレイズは2.2─4.1%安。

 欧州連合(EU)首脳は、ギリシャに財政支援を実施することで合意した。問題が他の

ユーロ圏諸国に広がることを未然に防ぐため異例の措置に踏み切った。 ただ、支援計画

の詳細は、EUの財務相会合が開かれる来週初めまでまとまらない見通し。

 IGインデックスのセールストレーダー、フィル・ジレット氏は「EUによるギリシャ

救済では具体的な計画が内容が発表されておらず、ギリシャが引き続き懸念の中心となっ

た」とし、「ただ、少なくとも何らかの展開が見られたことで一部安心感が広がった。ギ

リシャの状況を安定化させるために何らかの計画が実施されれば、株式相場はここ最近の

動きを足場として上昇していくだろう」と語った。

 米指標では、2月6日までの週の米新規失業保険週間申請件数が予想を上回って減少し、

相場を支援した。

 原油価格の上昇を手がかりにエネルギー株も買われ、BP、ロイヤル・ダッチ・

シェル、BGグループ、タロー・オイル、トタル、スタ

トイル・ハイドロが0.9─2.5%高となった。

 <ユーロ圏債券> 欧州連合(EU)首脳がギリシャ支援で合意したことを受け、ユー

ロ圏周辺の国債と独連邦債の利

回り格差が縮小した。ただ支援の具体的な内容が明らかにされなかったことで市場には不

安感が残り、利回り格差の縮小は限定的だった。

 10年物のギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は、EUによ

る支援合意のニュースが伝わった直後は縮小。また、独連邦債先物はこの日の安値に下落

した。ただその後、利回り格差は拡大の方向に、独連邦先物は上昇の方向に動いた。

 CMAデータビジョンによると、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、

ギリシャの5年物CDSが上昇。ポルトガルのCDSも上昇し、一時198ベーシスポイ

ント(bp)をつけた。

 ロンドンのトレーダーは「ギリシャ支援にどのような条件が付けられるのか、またギリ

シャはそれを遵守するのか、不明なことが問題だ」と述べた。ギリシャ支援の条件は来週

まで明らかにされない見通しだが、融資が含まれるものとみられている。

 ギリシャの財政問題への対処への懸念から、ギリシャ国債と独連邦債との利回り格差は

このところ拡大傾向にあり、1月下旬には405bpまで拡大した。

 独連邦債先物3月限は1729GMT現在、37ティック下落の123.10。

一時は122.92まで下落した。

 独連邦債10年物利回りは1.6bp上昇の3.235%。独連邦債2年

は1.1bp下落の1.06%。

 EUのファンロンパイ大統領(首脳会議の常任議長)がEU首脳がギリシャ支援で合意

したことを明らかにしたことを受け、ギリシャ国債と独連邦債との利回り格差は266b

pと10bp縮小したものの、その後275bpまで再度拡大した。ただ朝方の323b

pよりは低水準にある。

                        [東京 12日 ロイター]

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます