1429GMT 10日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
11日終値 前営業日終値
株 FT100 5161.48(+29.49) 5131.99
クセトラDAX 5503.93(‐32.44) 5536.37
金 現物午後値決め 1076.25 1069.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 99.325 (+0.010) 0.302(0.315)
独連邦債2年物 1.060(1.074)
独連邦債10年物(3月限) 123.03 (‐0.44) 3.243(3.219)
独連邦債30年物 3.950(3.924)
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<為替> ユーロ/ドルが下落。投資家はギリシャ救済計画の詳細を待っているが、
計画が他のユーロ圏諸国に及ぼす影響を懸念する見方が広がっている。
<株式> ロンドン株式市場は4日続伸。ユーロ圏のギリシャ救済計画をめぐる不透
明感で銀行株が軟調となる一方、商品(コモディティ)株が上昇した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は値動きの荒い展開となり一時5201.82まで
上昇した。
ギリシャ救済について、欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領(首脳会議の常任議
長)は11日、ユーロ圏の金融安定に向け、必要なら協調して行動するとの姿勢を示した。
ただ救済計画の詳細は明らかになっておらず、投資家の間で警戒感が広がっている。
BTグループ
堅調だったものの、年金積み立てをめぐる問題が長引く様相を見せており圧迫材料となっ
た。
ギリシャ債務へのエクスポージャーを危惧(きぐ)する見方や救済計画をめぐる不透明
感から銀行株が売られた。ロイズ・バンキング・グループ
オブ・スコットランド(RBS)
スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行
米原油先物
BP
%値上がりした。
鉱山株も好調。1月のオーストラリア雇用統計が予想外に強い内容となったことや1月
の中国の新規融資が前月から大幅に増加したことを背景に金属価格が全般的に反発した。
フレスニロ
ビリトン
2.9%高。下半期利益が予想を上回ったリオ・ティント
個別株では、ロールスロイス
益が4%増となり、2010年について09年と同様の業績が見込めるとした。
欧州株式市場は4日続伸。ギリシャ救済をめぐる不透明性から銀行株が売られたが、堅
調なコモディティ(商品)株が相場を支えた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.38ポイント(0.34%)高
の990.51。値動きの荒い展開となり、980.16─997.26のレンジを行き
来した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は19.92ポイント(0.74%)安
の2680.25。
FTSEユーロファースト300種指数と英FT100種総合株価指数<.FTSE>の出来
高は90日平均の140%超だった。
鉱山株は堅調な金属相場に追従した。銅価格は6%高、ニッケルは3.4%高となった。
BHPビリトン
リオ・ティント
高。
銀行株の下げが目立ち、サンタンデール
バンキンテール
ルファ・バンク
欧州連合(EU)首脳は、ギリシャに財政支援を実施することで合意した。問題が他の
ユーロ圏諸国に広がることを未然に防ぐため異例の措置に踏み切った。 ただ、支援計画
の詳細は、EUの財務相会合が開かれる来週初めまでまとまらない見通し。
IGインデックスのセールストレーダー、フィル・ジレット氏は「EUによるギリシャ
救済では具体的な計画が内容が発表されておらず、ギリシャが引き続き懸念の中心となっ
た」とし、「ただ、少なくとも何らかの展開が見られたことで一部安心感が広がった。ギ
リシャの状況を安定化させるために何らかの計画が実施されれば、株式相場はここ最近の
動きを足場として上昇していくだろう」と語った。
米指標では、2月6日までの週の米新規失業保険週間申請件数が予想を上回って減少し、
相場を支援した。
原油価格の上昇を手がかりにエネルギー株も買われ、BP
シェル
トイル・ハイドロ
<ユーロ圏債券> 欧州連合(EU)首脳がギリシャ支援で合意したことを受け、ユー
ロ圏周辺の国債と独連邦債の利
回り格差が縮小した。ただ支援の具体的な内容が明らかにされなかったことで市場には不
安感が残り、利回り格差の縮小は限定的だった。
10年物のギリシャ国債
る支援合意のニュースが伝わった直後は縮小。また、独連邦債先物はこの日の安値に下落
した。ただその後、利回り格差は拡大の方向に、独連邦先物は上昇の方向に動いた。
CMAデータビジョンによると、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、
ギリシャの5年物CDSが上昇。ポルトガルのCDSも上昇し、一時198ベーシスポイ
ント(bp)をつけた。
ロンドンのトレーダーは「ギリシャ支援にどのような条件が付けられるのか、またギリ
シャはそれを遵守するのか、不明なことが問題だ」と述べた。ギリシャ支援の条件は来週
まで明らかにされない見通しだが、融資が含まれるものとみられている。
ギリシャの財政問題への対処への懸念から、ギリシャ国債と独連邦債との利回り格差は
このところ拡大傾向にあり、1月下旬には405bpまで拡大した。
独連邦債先物3月限
一時は122.92まで下落した。
独連邦債10年物
物
EUのファンロンパイ大統領(首脳会議の常任議長)がEU首脳がギリシャ支援で合意
したことを明らかにしたことを受け、ギリシャ国債と独連邦債との利回り格差は266b
pと10bp縮小したものの、その後275bpまで再度拡大した。ただ朝方の323b
pよりは低水準にある。
[東京 12日 ロイター]