豪ドル/米ドルペアは下落している。背景には軟調な結果となった5月豪雇用統計がある。一方で安全資産需要が増加したことで円は上げ相場となっている。
5月豪失業率は5.2%となった。 豪ドル/米ドルは午後7時3分時点で、0.32%安の0.6096。また、13日午前10時30分に発表された5月豪雇用者数は4万2300人の増加となった。
NZドル/米ドル は、0.12%安の0.6564。
ドル円 は0.04%安の108.44。
ドルインデックスは96.972で小動き。
12日に発表された5月消費者物価指数(CPI)統計によると、食品とエネルギーを除いたコアCPIが予想を下回った。
パウエルFRB議長らが金融緩和を示唆したことで、先週から年内の利下げ観測が高まっている。
来週19日開催のFOMCでは金利据え置きの公算。ただし市場は緩慢なインフレ率を理由に年内には利下げが行われると織り込んでいる。
ドル元は0.08%高の62.916。
国有新聞のチャイナデイリーによると、中国人民銀行が利下げを行うあるいは米中貿易摩擦での「下振れリスク」に対応するために預金準備率を引き下げる可能性があるという。
中国人民銀行が発表した5月新規人民元建て融資は、前月から増加。背景には中国政府が国内需要の縮小や米国による制裁関税の煽りを受けている中小企業への融資拡大を銀行に要請したことがある。
中国人民銀行の易綱総裁は先週、貿易戦争が激化した場合でも金融政策を調整する余地は「十分に」あると言明。
易総裁は「金利や預金準備率、そして財政や金融政策手段を調整する余地は十分にある」と発言した。