■NY株式:NYダウ217ドル高、ウイルスワクチンや追加財政策への期待高まる米国株式相場は続伸。
ダウ平均は217.08ドル高の25812.88ドル、ナスダックは184.61ポイント高の10058.77ポイントで取引を終了した。
新型コロナ感染拡大への懸念や、6月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことで下落して寄り付いた。
しかし、6月消費者信頼感指数が予想以上の改善を示したことに加え、国立アレルギー・感染症研究のファウチ所長が議会証言で、ウイルスワクチンに関して楽観的な見解を示したことが好感された。
またフロリダ州のウイルス感染者数の増加率が、先週の平均を下回ったため安心感も広がった。
パウエルFRB議長とムニューシン財務長官の議会証言後、追加支援策への期待も高まり引けにかけても堅調推移となった。
セクター別では、半導体・同製造装置やエネルギーが大きく上昇した。
ヨガアパレル小売りのルルレモン(LULU)はホームフィットネスのミラー買収を発表し急伸。
また、配車サービスのウーバー(UBER)は食品配達サービスのポストメーツと買収協議をしているとの報道が好感され上昇した。
また大手金融ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン銀(JPM)、シテイ銀(C)はFRBのストレステスト後、配当計画の維持を発表して上昇。
一方で、大手航空機メーカー、ボーイング(BA)はノルウェー航空がほぼ100機近くの注文をキヤンセルしたとの報道が嫌気され下落した。
S&P500種指数は1998年以来で最大の四半期上昇を記録した。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:米6月消費者信頼感指数で見通し改善、リスクオン6月30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円52銭へ下落後、107円98銭まで上昇して107円93銭で引けた。
米国の6月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を下回ったため、一時ドル売りが強まったのち、米6月消費者信頼感指数が予想以上に改善したことを好感してドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1191ドルから1.1262ドルまで上昇して1.1232ドルで引けた。
ユーロ・ポンド絡みの買いが優勢となった。
ユーロ・円は120円59銭から121円43銭まで上昇。
良好な米消費者信頼感指数が好感されたが、フロリダ州のウイルス感染ペースの鈍化やファウチ所長のウイルスワクチンに関する楽観的な見解も材料視された。
ポンド・ドルは1.2267ドルから1.2402ドルまで上昇。
バルニエEU首席交渉官の楽観的な見解を受けて、EUと英国が通商交渉で合意するとの期待が広がった。
ドル・スイスは0.9518フランから0.9462フランまで下落した。
■NY原油:弱含みで39.27ドル、利食い売りで一時伸び悩むNY原油先物8月限は弱含み(NYMEX原油8月限終値:39.27 ↓0.43)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-0.43ドルの1バレル=39.27ドルで取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは38.85ドル−40.08ドル。
30日のニューヨーク市場の序盤で38.85ドルまで下げたが、6月米CB消費者信頼感指数の上昇を受けて、一時40.08ドルまで買われた。
米国株式の不安定な動きを嫌って利食い売りが優勢となり、伸び悩んだが、通常取引終了後の時間外取引では株価反発を好感して39.66ドルまで戻している。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 23.75ドル +0.36ドル(+1.54%)モルガン・スタンレー(MS) 48.30ドル +1.06ドル(+2.24%)ゴールドマン・サックス(GS)197.62ドル +4.15ドル(+2.15%)インテル(INTC) 59.83ドル +1.56ドル(+2.68%)アップル(AAPL) 364.80ドル +3.02ドル(+0.83%)アルファベット(GOOG) 1413.61ドル +18.64ドル(+1.34%)フェイスブック(FB) 227.07ドル +6.43ドル(+2.91%)キャタピラー(CAT) 126.50ドル +1.25ドル(+1.00%)アルコア(AA) 11.24ドル +0.25ドル(+2.27%)ウォルマート(WMT) 119.78ドル +0.72ドル(+0.60%)