執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com – Microsoft (NASDAQ:MSFT)は大きく上昇したが、AlphabetとBoeingの業績不振による下落に相殺されて、水曜日のダウ工業株30種平均は場中で大きく上昇したが、引けにかけて小幅の上昇にとどまった。
ダウ平均株価は0.2%(62ドル)、S&P500は0.18%、それぞれ上昇したが、ナスダックは横ばいで終了した。
Alphabet (NASDAQ:{{6369|GOOGL and Microsoft (NASDAQ:MSFT)が大手ハイテク企業の四半期決算発表の口火を切ったが、ハイテク株に対するセンチメントを安定させたのは後者の四半期決算であった。
Microsoftは、クラウド事業の力強い成長に牽引され、売上高と利益の両方が予想を上回る第3四半期決算を発表し、4%以上の上昇となった。
Oppenheimerは、「株価に影響を与える重要な事業であるクラウド・サービスのAzureの収益は、46%から49%へ成長が加速し、収益ベースは2倍となり、これは2020年第4四半期以来最も速いペースとなった」と述べている。
一方、Alphabetは、YouTube事業の成長が予想を下回ったため、第1四半期決算が赤字となり、3%以上の下落となった。
「YouTubeが2期連続で不振となったことには注意が必要だ。TikTokとYouTubeショートとの競争が激化している。」とRBCは述べている。
Facebook (NASDAQ:FB)の親会社であるMeta Platformsは、市場取引終了後に第1四半期の決算を発表し、大型ハイテク企業の決算の流れ(決算内容は概ね良好)が続いている。
Texas Instruments (NASDAQ:TXN)は予想を上回る四半期業績であったが、中国におけるコロナ規制によって成長が鈍化すると予想されるため、弱気な業績見通しによって相殺されたため、半導体株の上値は重く、プラス転換に苦戦した。
Qualcomm (NASDAQ:QCOM)は、予想を上回る四半期決算と明るい見通しを発表し、時間外取引で5%以上急騰し、同社のような半導体株は引き続き注目されるだろう。
Boeing(NYSE:BA)は、第1四半期決算が売上高と利益の両方で未達だったため、7%以上下落し、全体市場の上昇の足を引っ張った。また同社は、777X型機の生産を停止し、2025年まで納入を開始しない予定であると発表した。
一方、Visa (NYSE:V)は、予想を上回る四半期決算を発表し、旅行への支出が増加していることからさらなる成長が見込まれると述べ、市場全体の上昇に一役買う形となった。
ドル高の影響や、中国でのコロナ感染の急増を受けて需要への懸念にもかかわらず、原油価格が下げ幅を縮小したため、エネルギー株が上昇した。
また原油価格は、米国の週間原油在庫量が先週予想より増加したというデータも影響した。
Valero Energy (NYSE:VLO)、APA (NASDAQ:APA)、Devon Energy (NYSE:DVN)などがエネルギー・セクターで上位に入った。