プレミアムデータを入手しましょうサイバーマンデーで 最大55%引き InvestingPro特別セールを請求する

欧州市場サマリー(8日)

発行済 2011-08-09 04:28

             1356GMT     5日終盤

ユーロ/ドル    1.4174 1.4280

ドル/円    77.720 78.380

ユーロ/円 110.17 112.17

            8日終値    前営業日終値

株 FT100 5068.95(‐178.04) 5246.99

  クセトラDAX    5923.27(‐312.89) 6236.16

金 現物午後値決め 1693.00 1658.75

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.710 (+0.100)  0.509(0.557)

独連邦債2年物 0.718(0.863)

独連邦債10年物(9月限) 133.37 (+1.01) 2.270(2.346)

独連邦債30年物   3.056(3.108)

------------------------------------------------------------------------------

 <為替> ユーロが対ドルで下落している。欧州中央銀行(ECB)がスペインとイタ

リアの国債を買い入れしたものの、ユーロ圏債務危機の波及を阻止することはできないと

の見方が広がっている。

 電子取引EBSによると、ユーロ/ドルは一時1.4150ドルまで下落し、

その後は1.4174ドルで推移している。

 一方、ドルは格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)が米国債格付けを引き下げ

たことを受け、対スイスフランと対円では下落している。

 EBSで、ドル/円は一時約77.45円まで値下がりしたが、その後は0.8%安の

77.79円で推移。ドル/スイスフランは0.5%安の0.7635スイ

スフランで取引されている。

 

 <株式> ロンドン株式市場は7営業日続落して引けた。各国政府と中央銀行が世界規

模の債務危機を解決できるか確信が持てないことから投資家は安全資産へ資金をシフトし

ている。

 鉱山株<.FTNMX1770>、銀行株<.FTNMX8350>、石油株<.FTNMX0530>が大きく値下がりし、

終値としては2010年7月7日以来の安値となった。

 株式投資家の不安心理の度合いを示すロンドン株式市場のボラティリティー・インデッ

クス(VIX指数)<.VFTSE>は28%以上上昇した。

 個別銘柄ではエンジニアリング大手のウィアー・グループが8.7%安。モル

ガン・スタンレーが投資判断を引き下げたことが嫌気された。

 優良株銘柄で唯一値上がりしたのはランドゴールド・リソーシズ。投資家の資

金が貴金属にシフトしていることに加え、ドイツ銀行が同社の投資判断を「バイ」に引き

上げたことが好感され7.4%値上がりした。

 欧州株式市場は大幅続落して取引を終えた。格付け会社スタンダード・アンド・プアー

ズ(S&P)による米国債格下げを受けて、同国が再びリセッション(景気後退)に陥る

のではないかとの懸念が広がり、FTSEユーロファースト300種指数は一時、2年ぶ

りの安値をつけた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は38.73ポイント(3.97%)

安の936.29。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は88.24ポイント(3.72%)安

の2286.91。

 世界経済の成長鈍化が自動車および原材料への需要低下につながるとの懸念が高まり、

自動車株<.SXAP>は8.1%、鉱山株<.SXPP>は6.3%と、それぞれ大きく値下がりした。

 ユーロ圏の債務危機拡大阻止に向け、欧州中央銀行(ECB)が7日、電話会議後の声

明で、債券買い入れプログラムを「積極的に実行する」と表明するなか、相場は一時上昇

したものの、投資家の警戒感は払しょくされなかった。

 キャピタル・スプレッズのアンガス・キャンベル氏は「世界経済成長に対する根強い懸

念から株が大きく売られた。多くのアナリストが、バリュエーション(株価評価)の割安

さから株式購入の魅力を説いても投資家は市場に戻ってこない」と話す。

 市場関係者からは、投資家の懸念は相場の一段安だとし、実際に株価が下落する可能性

があるために安値買いをためらっているという声が聞かれた。 

 銀行株の値下がりが目立った。STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は3.7%低

下。コメルツ銀行は8.5%値下がりした。先週14%低下したトムソンロイ

ター・ユーロ圏周辺国銀行株指数<.TRXFLDPIPUBANK>は、この日1.6%下落。トムソン

ロイター・ユーロ圏周辺国指数<.TRXFLDPIPU>は2.9%低下した。

 鉱山株や工業株などの景気循環株も売られた。

 リオ・ティントは6.5%、独シーメンスは4.7%、エアバスの

親会社EADSは8.6%それぞれ下落した。

 投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>は15

%上昇して14カ月ぶりの高水準となり、投資家の間でリスク選好が後退していることを

示唆している。

 

 <ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)によるとみられる買いにより、イタリアと

スペインの国債利回りが急落した。

 また、スタンダード&プアーズ(S&P)が5日に米国の格付けを最上級の「AAA」

から「AAプラス」に1段階引き下げたことを受け、株式などの高リスク資産から債券市

場への資金のシフトが起こり、独連邦債利回りも低下した。 

 市場関係者によると、ECBはこの日の取引で、イタリアとスペインの5年債を中心に

買い入れを行ったもよう。ECBはこのほか、両国の国債で償還期限が10年までの国債

および他のユーロ圏周辺国国債も買い入れたとみられている。

 これを受け、イタリアとスペインの国債利回りは短期債から長期債にわたり最大1%ポ

イント低下。10年物イタリア国債利回りは一時5.18%と、ユーロ圏

加盟国による第2次ギリシャ支援合意後の7月22日以来の水準に低下した。その後は

5.33%と、10年物スペイン国債利回りを12ベーシスポイント(b

p)上回る水準で推移した。 

 この日の取引で両国債の利回りは低下したものの、市場では、イタリア国債市場の規模

が1兆6000億ユーロと巨額なことから、ECBの買い入れによる効果は一時的なもの

にすぎないとの見方も出ている。

 DZ銀行の金利ストラテジスト、グレン・マルチ氏は「効果は数週間は保たれる可能性

があるが、長期的な影響があるとは思えない」とし「イタリア国債(と独連邦債と)の利

回り格差の拡大が続けば、ECBの手に負えなくなる。利回り上昇を抑えるために、より

大規模な資金が必要になる。これまでの買い入れの対象となったギリシャ、ポルトガル、

アイルランドの各国の国債市場の規模は(イタリアと比べると)小さかった」と述べた。 

 独連邦債先物9月限は133.46と、1ポイントを超えて上昇した。この日

の取引レンジは130.57─133.67と、値動きの荒い展開となった。また、独

10年債利回りは一時2.25%を下回った。市場関係者は「株式市場か

ら債券市場への資金の大規模なシフトが起こっている」と指摘している。

  この日はまた、フランス国債の保証コストが上昇。フランスが米国に次いで最上位の

「AAA」格付けを失うとの懸念から、フランス国債の保証コストを示すクレジット・ス

ワップ・スプレッド(CDS)は160bpと、前営業日から15.5bp上昇し、過去

最高水準を更新した。

 

                           [東京 9日 ロイター]

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます