■決算動向
(3) 2017年6月期業績予想
2017年6月期の業績予想についてフジコーは、売上高を前期比35.5%増の3,850百万円、営業利益を同59.1%増の440百万円、経常利益を同65.4%増の400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同64.1%増の221百万円と大幅な増収増益を見込んでいる
森林発電事業がバイオマス発電の通年稼働や電力小売事業の拡大により業績の伸びを大きくけん引する想定である一方、主力の建設系リサイクル事業は、減収減益を見込んでおり、前期同様、保守的な予想水準となっている食品系リサイクル事業及び白蟻解体工事は堅調に推移する見通しだ
事業別の業績予想は以下のとおりである
●建設系リサイクル事業
売上高が前期比8.2%減の1,952百万円、売上総利益が同7.2%減の505百万円と減収減益を見込んでいる前期の期初予想と同様、各施設がフル稼働に近い状況にあることに加え、受入単価の低下や外部委託費の高騰などを考慮に入れ、採算性や効率性を優先して取り組む方針であるまた、売電売上については、安定稼働により堅調に推移する想定となっている
●森林発電事業
売上高が1,448百万円(前期は278百万円)、売上総利益が175百万円(前期は22百万円)と大幅な業績拡大を見込んでいる2016年6月より営業運転を開始したバイオマス発電が通年稼働することで大幅な業績の伸びを実現する想定であるまた、2015年12月より販売を開始した電力小売事業についても通年寄与するとともに、販売先の拡大等による伸びを見込んでいる
●食品系リサイクル事業
売上高が前期比3.5%増の265百万円、売上総利益が同38.9%増の25百万円を見込んでいる液状飼料の販売拡大が業績の伸びをけん引する想定となっており、利益率も改善する見通しとなっている
●白蟻解体工事
売上高が前期比3.9%増の185百万円、売上総利益が同100.0%増の10百万円を見込んでいる解体工事の受注拡大が業績の伸びをけん引する想定である
したがって、今期における業績の伸びは、森林発電事業の通年稼働によるところが大きい弊社では、前期決算におけるバイオマス発電による1ヶ月分の寄与(約110百万円)や電力小売事業による約7ヶ月分の寄与(約170百万円)を勘案すると、同社の業績予想は十分に達成可能であるとみているむしろ、電力小売事業における販売先の拡大や、前期同様、保守的な予算となっている建設系リサイクル事業が業績の上振れ要因となる可能性にも注意が必要である
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
(3) 2017年6月期業績予想
2017年6月期の業績予想についてフジコーは、売上高を前期比35.5%増の3,850百万円、営業利益を同59.1%増の440百万円、経常利益を同65.4%増の400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同64.1%増の221百万円と大幅な増収増益を見込んでいる
森林発電事業がバイオマス発電の通年稼働や電力小売事業の拡大により業績の伸びを大きくけん引する想定である一方、主力の建設系リサイクル事業は、減収減益を見込んでおり、前期同様、保守的な予想水準となっている食品系リサイクル事業及び白蟻解体工事は堅調に推移する見通しだ
事業別の業績予想は以下のとおりである
●建設系リサイクル事業
売上高が前期比8.2%減の1,952百万円、売上総利益が同7.2%減の505百万円と減収減益を見込んでいる前期の期初予想と同様、各施設がフル稼働に近い状況にあることに加え、受入単価の低下や外部委託費の高騰などを考慮に入れ、採算性や効率性を優先して取り組む方針であるまた、売電売上については、安定稼働により堅調に推移する想定となっている
●森林発電事業
売上高が1,448百万円(前期は278百万円)、売上総利益が175百万円(前期は22百万円)と大幅な業績拡大を見込んでいる2016年6月より営業運転を開始したバイオマス発電が通年稼働することで大幅な業績の伸びを実現する想定であるまた、2015年12月より販売を開始した電力小売事業についても通年寄与するとともに、販売先の拡大等による伸びを見込んでいる
●食品系リサイクル事業
売上高が前期比3.5%増の265百万円、売上総利益が同38.9%増の25百万円を見込んでいる液状飼料の販売拡大が業績の伸びをけん引する想定となっており、利益率も改善する見通しとなっている
●白蟻解体工事
売上高が前期比3.9%増の185百万円、売上総利益が同100.0%増の10百万円を見込んでいる解体工事の受注拡大が業績の伸びをけん引する想定である
したがって、今期における業績の伸びは、森林発電事業の通年稼働によるところが大きい弊社では、前期決算におけるバイオマス発電による1ヶ月分の寄与(約110百万円)や電力小売事業による約7ヶ月分の寄与(約170百万円)を勘案すると、同社の業績予想は十分に達成可能であるとみているむしろ、電力小売事業における販売先の拡大や、前期同様、保守的な予算となっている建設系リサイクル事業が業績の上振れ要因となる可能性にも注意が必要である
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)