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欧米の注目経済指標:8月米雇用統計は追加利上げへの支援材料に

発行済 2018-09-01 15:36
更新済 2018-09-01 15:40
欧米の注目経済指標:8月米雇用統計は追加利上げへの支援材料に
9月3日−7日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。


○(米)8月ISM製造業景況指数■4日(火)午後11時発表予定
・予想は、57.6
参考となる7月実績は58.1で6月の60.2から低下した。
輸入関税が供給網を圧迫する兆候がみられる。
7月の新規受注指数は60.2で6月の63.5から低下した。
8月については、
関税の影響で輸出が圧迫される可能性があることや、投入価格の上昇などが予想されることから、製造業景況指数はやや低下する可能性がある。


○(欧)7月ユーロ圏小売売上高■5日(水)午後6時発表予定
・予想は、前月比+0.3%
参考となる6月実績は前月比+0.3%。
食品・飲料・たばこ、ネット販売が伸びた一方、衣料品・靴類は低迷。
国別ではドイツ、スペインがまずまず好調だった一方、フィンランド、エストニア、ポルトガルは減少。
7月については、ネット販売の増加が予想されていることや6月に売上高が減少した国の一部で反動増が予想されていることから、上げ幅は6月実績の+0.3%と同水準となる見込み。


○(米)7月貿易収支■5日(水)午後9時30分発表予定
・予想は、−475億ドル
参考指標となる7月の前渡し商品貿易収支は−722億ドルで赤字幅は6月の−679億ドルから拡大した。
7月については、財の輸出額が伸び悩む可能性があること、輸入額は6月実績の2602億ドルと同水準となる可能性があることから、貿易収支はやや悪化(赤字幅の拡大)するとみられる。


○(米)8月雇用統計■7日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+19.1万人、失業率は3.9%
非農業部門雇用者数は反動増が予想されるが、失業率は横ばいとなる見込み。
市場が注目する平均時給の伸び率は、労働市場における需給ひっ迫などの理由で前年比+2.8%と予想されているが、市場予想を下回る伸び率にとどまった場合でも、賃金の上昇基調が維持されていると判断された場合、年内2回の追加利上げを後押しする材料となりそうだ。


その他の主な経済指標の発表予定は、6日(木):(米)8月ADP雇用統計、(米)8月ISM非製造業景況指数、7日(金):(欧)4−6月期ユーロ圏域内総生産確報値。



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