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欧州市場サマリー(25日)

発行済 2010-01-26 05:00

     1415GMT       22日

ユーロ/ドル   1.4151 1.4137

ドル/円   90.260 89.890

ユーロ/円   127.75 127.10

 

              25日終値     前営業日終値

株 FT100 5260.31(‐42.68) 5302.99

  クセトラDAX     5631.37(‐63.95) 5695.32

金 現物午後値決め 1095.25   1084.00  

 

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  99.325 (+0.010)  0.280(0.302)

独連邦債2年物 1.120(1.117)

独連邦債10年物(3月限) 123.22 (+0.07) 3.224(3.200)

独連邦債30年物   3.992(3.981)

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 <為替> ドルが対円で上昇。日銀が景気買回復を後押しするために追加的な緩和策を

導入する可能性があるとの観測や米株価が上昇していることが背景。

 日銀は25日から2日間にわたる金融政策決定会合を開いている。

 ユーロはドルに対して小幅上昇。ギリシャ政府の5年債が堅調な需要を集めたことでユ

ーロ圏での信用懸念が緩和された。

 

 <株式> ロンドン株式市場は4営業日続落。不透明な需要見通しをめぐる懸念が根強

く、鉱山・エネルギー株が売られた。

 エネルギー株がこの日の下落分の大半を占めた。原油価格は75ドルを下回って推移。

中国の金融引き締めの可能性をめぐる懸念が広がっている。

 ケアン・エナジー、ロイヤル・ダッチ・シェル、BP 、BG

グループは0.8─1.4%安。

 レッドメイン・ベントレーの投資マネジャー、ティム・ホワイトヘッド氏は「利上げを

行うかなど中国当局が景気過熱にどう対処していくかを決定するまで、市場の動向を見定

めることは困難だ。中国が経済成長を抑制する方向に動けば、原料の需要後退は必至で、

鉱山・石油株は売られるだろう」と述べた。

 金属相場はまちまちとなったものの、鉱山株のユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ

、エクストラータ、アングロ・アメリカンは1.9─2.3%安。

 BHPビリトンは1%安、リオ・ティントも2.2%安。

 欧州連合(EU)規制当局は、BHPビリトンとリオ・ティントが計画している鉄鉱石

生産の合弁事業について、反トラスト法に違反していないか調査を開始した。

 半面、銀行株は前週の下げから戻した。

 バークレイズ、HSBC、スタンダード・チャータード、ロ

イヤル・バンク・オブ・スコットランドは0.2─2%高。

 英FTSE350銀行株指数<.FTNMX8350>は前週、週足で前年5月以来の大幅な下げを

記録した。

 ただ、銀行株の上げは一時的なものとの見方もある。

 ブルーイン・ドルフィンのストラテジスト、マイク・レンホフ氏は、オバマ米大統領の

金融規制案について「修正される可能性はあるが、大統領が目指していることは全般的に、

銀行株や市場全体をしばらく圧迫するだろう」と指摘した。

  

 欧州株式市場は4営業日続落。医薬品株の売りが目立った。米中古住宅販売統計が弱い

内容となり、景気回復に疑いを投げかける向きが増えた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は6.30ポイント(0.61%)安

の1018.65と、2009年12月18日以来の安値で引けた。この4営業日で同指

数は4.7%下落した。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は29.50ポイント(1.04%)安

の2807.30。

 医薬品株では、26日に業績発表を控えるノバルティスが1%安。グラクソ

・スミスクライン、シャイア、ロシュ、サノフィ・アベンテイス

は0.9─2.1%値下がりした。

 リーガル・アンド・ゼネラル・インベストメント・マネジメントの株式ストラテジスト、

ジョージナ・テイラー氏は「経済指標や決算から(景気回復は)完全には確認されていな

い」と指摘。オバマ米大統領の政策やギリシャ・中国をめぐる状況など複数の要因で相場

は軟調となったとし「しばらくはこのような動向が続く」との見方を示した。

 12月の米中古住宅販売戸数は前月比で過去最大の減少率となった。ただ、住宅価格

(中央値)は2007年8月以来初めて前年比で上昇した。

 銀行株は上げ下げまちまち。序盤には一時買いが優勢となる場面もあった。

 ギリシャの銀行株が上昇。アナリストによると、ギリシャの5年物ベンチマーク債にお

う盛な需要が見られたことで、貸し手の資金調達コスト低下につながるとの見方が広がっ

た。

 ギリシャ・ナショナルバンク、EFGユーロバンク、ピラエウスバ

ンク、アルファ銀行は2.9─6.6%高。

 ギリシャの投資会社マーフィン・インベストメント・グループは11.5%

値上がりした。

一方、サンタンデールは1.4%、BNPパリバは1.8%、それ

ぞれ下落した。

 エネルギー株も軟調だった。BP、スタトイル・ハイドロ、トタル

は1.1─1.3%安。

 オランダの総合電気フィリップス・エレクトロニクスは5.1%高。第4・四

半期決算が予想を上回る増益となった。

 スウェーデンの大手通信機器メーカー、エリクソンは1.1%安。第4・四

半期決算の売上高が市場予想に届かなかった。

 <ユーロ圏債券> 独連邦債以外のユーロ圏国債が独連邦債をアウトパフォームした。

ギリシャの5年物ベンチマーク債に対する強い需要が示されたことを受け、ギリシャの資

金調達能力に対する投資家の当面の懸念が和らいだ。

 ギリシャの国債売却に対しては、当初予定していた発行規模の5倍となる250億ユー

ロ前後の応募があった。公的債務管理庁(PDMA)の パパニコロウ長官によると、ギ

リシャ政府は総額80億ユーロの5年物ベンチマーク債をミッドスワップに350ベーシ

スポイント(bp)上乗せした水準で発行する。

 RIAキャピタル・マーケッツ(エディンバラ) の金利ストラテジスト、ニック・ス

タメンコビッチ氏は、この日の焦点はギリシャのシンジケート団を通じての国債発行で、

まずまずの内容だったようだとし「これを受けて独連邦債の投資妙味が若干薄れた」と述

べた。

 10年物のギリシャ国債と独連邦債との利回り格差はブックビ

ルディングの終了にかけて一時の308bpから295bpに縮小した。その後293

bpにタイト化した。

 財政赤字が懸念される国の債券も一部戻した。10年物アイルランド国債と独連邦債の

利回り格差は約10bp縮小し141bpと、ロイターのデータによると2週間ぶりの水

準となった。

 ギリシャ国債5年物の利回りは5.86%、独連邦債5年物

2.31%だった。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスのアナリストは、国債発行の結果は現在「A

2」であるギリシャの格付けに影響しないと述べた。アウトルックは「ネガティブ」とな

っている。

 アナリストのサラ・カールソン氏はロイター・インサイダー・テレビに対し、「今回の

国債発行が順調に運ぶことが非常に重要だった。ギリシャは2010年に資金を調達でき

るというわれわれの見方を裏付けた」と述べた。

 1625GMT時点で、独連邦債10年物利回りは2.3bp上昇し

3.217%。同2年物は1.3bp上昇の1.120%だった。

 独連邦債先物3月限は横ばいの123.16。欧州株式市場が引けにかけて下

落したことを背景に当初の下げ分を取り戻した。

                        [東京 26日 ロイター]

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