ドル/円
午前9時現在 83.70/75 1.3497/99 112.97/01
NY17時現在 83.75/79 1.3483/90 112.99/02
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[東京 16日 ロイター] 午前9時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点
とほぼ変わらずの83円後半。海外市場ではドルが8週間ぶり高値となる83.93円ま
で上値を伸ばしたが、この日の東京時間には、米債償還・利払いに伴う円買い需要が小規
模ながらも見込まれているほか、2月半ばから本格化するとみられる本邦企業による海外
留保利益の本国送金も予想され、ドルの上値が伸び悩んでいる。
他方、英ポンド/円
135円半ば付近まで上昇し、昨年8月以来約6カ月ぶりの高値を更新した。一方、個人
投資家は英ポンド/円を売り越している。FX証拠金取引のくりっく365によると、
14日時点の英ポンド/円の売り建て玉は61445枚、買い建て玉は41490枚とな
っている。
英ポンド
の英消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年比4.0%と、2年超ぶりの高水準となっ
たことを受け、英ポンドが全面的に買い進まれた。英ポンドは前日アジア時間の安値
1.6005ドルから、一気に1.6172ドルと大幅に上昇した後、1.6124ドル
付近まで小幅に反落してニューヨーク終盤を迎えたが、アジア時間の早朝では、再び騰勢
に転じている。
現在の英ポンドの水準は「5月の利上げを完全に織り込んだ水準にある。市場では利上
げ期待が高まっているが、5月より前倒して、3月、4月に利上げを実施する可能性は小
さいとみている」(外銀)との見方もでている。
英イングランド銀行(中央銀行)のキング総裁は、インフレ率は今後数カ月で5%に向
けて上昇する、との見通しを示した。オズボーン英財務相への公開書簡で明らかにした。
総裁は、中期の見通しには不透明感がある、と指摘。金融政策委員会(MPC)でも、
リスクバランスに関する考え方には相違があるものの、MPCメンバーは必要な場合には
措置をとる決意だ、と述べた。
(ロイター 森佳子記者)