日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
前場終値 10376.48 (+5.95) 前場終値 10370 (+20)
寄り付き 10348.48 寄り付き 10350
安値/高値 10346.00─10394.22 安値/高値 10340─10390
出来高(万株) 93989 出来高(単位) 14302
--------------------------------------------------------------------------------
[東京 22日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は小幅続伸。前日上昇し
た反動から寄り付きは利益確定売りが優勢となったほか、ユーロ安・円高がハイテク株の
重しとなり、指数を圧迫した。午前10時前には日経平均先物への大口買いをきっかけに
12月10日高値を上抜く場面もあったが、あす23日の休場を前に積極的な売買は手控
えられ、1万0300円台後半での小動きに終始した。
東証1部騰落数は、値上がり682銘柄に対し値下がり767銘柄、変わらずが220
銘柄だった。東証1部売買代金は6177億円。
日経平均は続伸となったが、手掛かり材料に乏しく、前日終値を挟んで小動きの展開に
終始した。午前10時前には日経平均先物に1000枚単位の大口買いが連続して入り、
12月10日の直近高値1万0373円を上抜く場面もあったが、あすの休場を控えて積
極的にポジションを取る向きも少なく、利益確定売りに上値を抑えられた。「欧米株高が
下支えし、円高が上値を抑えるという外部環境の綱引き状態で方向感が定まらない」
(みずほ証券シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)という。
外為市場でのユーロ安・円高を受けて、京セラ<6971.T>やテルモ<4543.T>、オリンパス
<7733.T>など欧州関連銘柄が売られ、指数の上値を圧迫した。「欧州圏の格下げ懸念は従
前から予測されたことであり、マーケットでもおおむね織り込み済みとみている」(大手
証券)との声が聞かれた一方で、年明けにかけてユーロへの懸念がリスク要因になるとの
見方も出ていた。
個別では、三井不動産<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不動産<8830.T>の大手不動産
株が堅調に推移した。UBS証券がJ─REIT主導で商業不動産取引の回復が視野に入
るとし、3社の投資判断を「BUY」に引き上げたことが評価された。事業再生ファンド
による経営支援が報じられたアーク<7873.OS>はストップ高。一方、カカクコム<2371.T>
は続落した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を「ニュートラル」に引き
下げたことが売り要因となった。
(ロイター日本語ニュース 杉山 容俊記者)